自助論 人生の師・人生の友・人生の書 [book]

自助論 人生の師・人生の友・人生の書 / サミュエル スマイルズ (著), Samuel Smiles (原著), 竹内 均 (翻訳)

自助論 人生の師・人生の友・人生の書

勤勉さ、誠実さ、努力、それを継続することを求める厳しい言葉が続きます。
述べてある事柄は頭では分かっていながらなかなか実践できないものが多く、たるんでいるときに読み返すのが良さそうです。

以下、読書メモ。

p.26

トクビルは、およそ怠惰とは正反対の性質の持ち主でした。旅をしている最中も、休息の時間も、心はいつも研究に向けられていました。……彼にとっていちばん楽しい会話とは、要するにいちばんためになる会話のことをいうのです。ムダに過ごした一日は最悪の一日であり、わずかな時間の浪費も彼をイライラさせてしまうのでした


p.29

どんなに高尚な学問を追及する際にも、常識や集中力、勤勉、忍耐のような平凡な資質がいちばん役に立つ。そこには天賦の才など必要とされないかもしれない。


p.78

「絵画にしろ他のどんな芸術にしろ、卓越した作品を生み出そうと意を決したなら、朝起きてから夜の眠りにつくまで全精神をそこに傾けなければいけない」

別の機会にはこうも語っている。

「芸術家として他に秀でようと思ったら、気が向こうと向くまいと、朝も昼も夜も一心不乱に制作に打ちこむべきだ。それはもはや楽しみの域を超え、苦行と呼ぶにふさわしい」


pp.133-134

時間を正しく活用すれば、自己を啓発し、人格を向上させ、個性を伸ばしていける。もしも毎日がつまらぬことに向けられ無為に浪費されているなら、そのうちの一時間でも自己啓発のために充てるべきだ。そうすれば、どんなに無知な人間でも数年で賢い人間に変わる。


p.246

ほくが自分の目で見ていたんです。ぼくは自分が悪いことをするところなんて見たくはありませんからね