うおつか流生活リストラ術 生き活き人生シンプルライフ [book]

うおつか流生活リストラ術 生き活き人生シンプルライフ / 魚柄 仁之助 (著)

うおつか流生活リストラ術 生き活き人生シンプルライフ

読んでみて、著者はとても頭がいい人なんだ、と感じました。
問題の本質をとらえ、それを解決するためにはどうすればよいのかを考え、実践できる人です。

本書に登場するそれぞれのエピソードは生活に密着した tips のようですが、その裏にある著者の考え方を見習い、真似していきたいです。

p.220

私が公開したいのは、私がつくったニセ・ウイスキーのレシピでも、改造したコタツ兼特大テーブルのつくり方でもありません。どこに目をつけ、どんな発想で、あり余っている物、処分に困っている物を自分に役立つ物に買えたか?という点なのです。


以下、読書メモ。

p.24

目玉焼きをつくれるようになりたい時は、フライパンを火にかけること、油を引くこと、うまく卵を割ること。焼けたら、こわれぬように皿に移すこと。これらの条件が満たされれば、目玉焼きは自分でできる世界に入ってゆきます。逆に言えば、最低限度の条件が満たされれば目玉焼きはできるということです。つまり、目玉焼きのつくり方として書かれたものを読んでそのとおりに行うのでなく、目玉焼きの成立する条件を自分で考え、それを自分の方法で満たしてやれば、自分流の目玉焼きが成立するわけです。

目玉焼きの最低限の成立条件とは何でしょう。黄身が崩れてなくて、黄身、白身ともに熱が加わって固まっていることじゃないでしょうか?それならフライパンを使わず、オーブン・電子レンジ・蒸し器などで加熱する方法だって「あり」なのです。


p.25

>このように、これまであたりまえと思っていたことを冷静にとらえ直し、その成立条件を今一度洗い直しますと、「ありゃ、できてしもうた!簡単タヌキのキン○マやないかっ!」となって、また一つ、「自分でできる」世界が広がってゆくのです。

現在、ネットで世界中からお取り寄せできる時代ですが、実は電話帳はまだまだ有効なツールなのかも知れません。

p.68

私の食生活を支えている乾物や穀物の店を探すのにも電話帳を使いました。そこで調べた専門店や問屋に行きますと、信じられないくらい安く、質のよい品に出会えました。


p.101

良質安全食品というと、それを取り扱う会社や協同組織にスーッと寄りかかっていくのが、今日の消費スタイルです。つまりルートづくりは、プロまかせ。そして組織が巨大化すればするほど、自分のニーズと離れてきたり、生産者の顔が見えなくなって相互不信が生じたりします。ところが私の場合、最初に組織があって……という発想でなく、「自分が必要とするものは、どこで誰がつくっとるんじゃろう?」から始まり、見つかれば、次は「どうやって手に入れようか?」と続き、その結果、小さいながらも信頼できるパイプが生み出されてきます。