かしこいカップルが最後に笑う 2人で4倍豊かになる9ステップ [book]

かしこいカップルが最後に笑う 2人で4倍豊かになる9ステップ / デヴィッド・バック (著), 桜井 祐子 (翻訳)

かしこいカップルが最後に笑う 2人で4倍豊かになる9ステップ


第2章「あなたの人生で、お金はどんな役目を果たすのか?」によるお金に対する考え方、第3章「一緒に計画、一緒に成功」による実践方法はとても参考になりました。

第5章「退職金のカゴを作る」は、よくある給料から天引きして資産を作り、複利で増やしていく方法について述べられています。

第6章「安心のカゴを築く」は、遺言書、医療保険、生命保険、所得補償保険、介護保険などについて。

以下、読書メモ。

p.56

「では、お金があるおかげで実現できるあなたの価値観とは何ですか?」

ほとんど全員が、ぽかんと私を見上げていた。「オーケー、それじゃちょっとしたヒントをさしあげましょう」。私はプロジェクターで価値観の一覧表を映し出した。そこには「自由」「幸福」「愛情」「健康」「社会貢献」といった言葉が並んでいる。

「これは価値観の一例です。そこで、みなさんがどんな価値観を思いつくか、実際にやってみましょう。自分の人生を振り返ってみてください。あなたにとって一番大切な価値観は何ですか?あなたが人生に求めるものは、何ですか?」


pp.59-60

「私がいつも面白いと思うのは、人生の指針となっている価値観を挙げるよりも、手に入れたいものを挙げる方が、ずっと簡単だということです。でも本当は、ものを手に入れることよりも、自分の価値観を理解して、それに即した人生を送ることの方がずっと大切なんですよ。残念なことに、自分の価値観を真剣に見つめることをしないで、物欲だけを追求して人生を終えてしまう人が本当に多いんです。


p.61

あなたとパートナーが二人の価値観を最優先に考え、物欲を二番目に回すだけで、刺激的で意欲的な人生をいますぐにでも歩み始めることができるのだ。なぜなら、価値観を理解すれば、必然的に自分が望む人生を生きるようになるからだ。正しいことをするために「自分を動機付ける」必要もない。


p.66

では、自分が人生に何を求めているのかを、はっきりと自覚するにはどうすればよいだろうか。ただ一つ必要なのは、自分にとって一番大切だと思う五つの価値観を見極めて、それに基づいて自分の人生を設計することだ。


p.105

オキテ二
 目標は具体的かつ詳細に、そして期限を設定すること


p.108

オキテ四
 四十八時間以内に目標達成に向けた行動を開始する


p.109

オキテ五
 助けてくれる人を列挙する


p.126

お金を浪費するのは簡単だ。とりわけ、ちょとしたもので浪費するのは。「ラテ・マネー」とはつまりこのことだ。これは、私たちがちょっとしたものに費やす少額のお金を指す言葉だと考えてほしい。困ったことに、ちょっとしたお金は積もり積もって、気が付いた時には何百万ドルが無駄になっていることさえあるのだ。


p.278

では実際、あなたとパートナーは、自分の能力に見合った報酬を受け取っているだろうか?答えはおそらくノーだろう。とっくの昔に昇給してもいいはずだと思っているに違いない。でも、問題はこういうことだ。昇給はタナボタ式にはやって来ない、自分の手で勝ち取るものだということだ。

これを念頭に、次の二つのことを考えてほしい。(一) あなたたちは、今より多くの収入を得る資格がある。そして (二) この状況を変えるのは、あなたたち自身だということだ。「従業員であれ社員であれ、自分がいくら稼ぎ、今度いつ昇給を得るかは、自分自身の責任である」というこの単純な考え方、それが、私が「積極型収入」と名付けた強力なコンセプトの基本だ。


pp.295-296

私の提案は、上司と面会を取り付けて、今よりも有意義な仕事をするためにはどうすればよいか、相談してみることだ。自分は何としても仕事の質を高めたいと思っているので、五分だけ時間を頂いて、お話を伺いたいと上司に言ってみよう。面談にはメモ用紙とペンを持って臨み、自分はこの面談で次の二つのことを知りたいのだと上司に告げる。(一) 自分が現在やっている仕事の中で、一番会社のためになっている仕事はどれか、そして (二) 会社の価値をもっと高めるために、自分にできることは何かほかにあるか。

やるべきことはそれだけだ。あとは上司の言い分に耳を傾けてメモを取るだけでいい。上司が話し終わったら、自分が理解した内容を復唱する。それから、アドバイスに基づいて行動計画を実行してみるので、数日後にまた面会したいと申し出よう。

もしあなたが自営業者なら、基本的に同じことを顧客に対して実践すればいい。


p.300

新しい仕事を探すときは今なのだと肝に銘じよう。あなたには今の会社を辞める気はさらさらないかもしれないし、現状に満足しているかもしれない。しかし、外の世界に何があるかを知らなければ、どうして自分にとって何が一番良いかがわかるだろう?