iTunes ライブラリを移動する (完全版) [mac][iTunes]

[2011-07-31-2], [2011-08-16-1], [2011-08-19-1] と iTunes ライブラリの移行を試行錯誤してきましたが、今回が一応の完全版として、正式採用した方法です。

環境のおさらい。

移行元:
  - iTunes ライブラリ: MacBook Air (~/Music/iTunes Music)
  - 楽曲ファイル: NAS (/share/Music)

移行先:
  - iTunes ライブラリ: Mac mini のセカンド HDD (/Volumes/Macintosh HD2)
  - 楽曲ファイル: Mac mini のセカンド HDD (/Volumes/Macintosh HD2)
 

やりたいことは、移行元から移行先に iTunes ライブラリを移行する。
再生回数も移行できること。
iPhone/iPad の同期を引き継げること (iPhone/iPad アプリないのデータが消えないこと)。
iTunes のライブラリの統合機能は使いたくない (ファイル名を勝手に変更されたくない)。


手順は、移動するコンテンツの種類によって違います。
準備として、移行元の iTunes で iPhone/iPad を同期し、バックアップしておきましょう。

まずは音楽ファイル。

「iTunes Libraryの移動は難しい / くまはらさん」を参考にしました。

1. 移行元の iTunes で [ファイル]-[ライブラリ]-[プレイリストをエクスポート] を選択し、XML 形式で保存します。
   ここではファイル名を playlist0.xml とします。
2. 移行先の Mac に新しく iTunes ライブラリを保存するためのディレクトリを作成します。
   例えば、/Volumes/Macintosh HD2/Music とします。
3. 移行元の iTunes ライブラリと楽曲ファイルを Step2 で作成したディレクトリにコピーします。
4. Step3 で iTunes Library と iTunes Music Library.xml というファイルもコピーされますが、これらはコピー先から削除します。
5. Step1 でエクスポートした XML ファイル playlist0.xml を移行先の Mac にコピーします。
6. Step5 でコピーした XML ファイルをテキストエディタで開き、file:localhost を移行元のパスから移行先のパスに全置換します。
   置換後のファイル名を playlist0_newpath.xml とします。
7. [Option]キーを押しながら iTunes を起動し、[Choose Library] で Step2 で作成したディレクトリを指定します。
8. [ファイル]-[ライブラリ]-[プレイリストをインポート] で、Step6 で作成したファイル playlist0_newpath.xml を指定します。
       プレイリストがインポートされます。
       実際い楽曲ファイルが存在するものしかインポートされないので、Step3 の楽曲ファイルのコピーが完了してから行うこと。
9. 移行先の iTunes で [ファイル]-[ライブラリ]-[プレイリストをエクスポート] を選択し、XML 形式で保存します。
   ここではファイル名を playlist1.xml とします。
10. playlist0_newpath.xml と playlist1.xml を比較し、インポートが漏れたものを手動で登録します。

% diff playlist0_newpath.xml playlist1.xml | grep '<key>Location'

    で表示されるパスの楽曲ファイルを、Finder から iTunes にドラッグし、iTunes に登録します。


以上で、再生回数を保持したまま、ライブラリの統合を使わずに (ファイル名を勝手に変更されることなく) 音楽ファイルを移行できました。

ただ、この方法だとプレイリストは移行でません。

プレイリストの移行は、すこし手間がかかります。
1. 移行元の iTunes でプレイリストを選択し、 [ファイル]-[ライブラリ]-[プレイリストをエクスポート] を選択し、ファイルに保存します。
       これを移行したいプレイリストの数だけ繰り返します。
2. Step1 で作成したファイルを移行先の Mac にコピーします。
3. 移行先の iTunes で [ファイル]-[ライブラリ]-[プレイリストをインポート] を選択し、Step2 でコピーしたファイルを選択します。
       これをプレイリストの数だけ繰り返します。

以上で、プレイリストの移行ができました。


次にポッドキャスト。

音楽ファイルをコピーした際に、ダウンロード済みのポッドキャストファイルもコピーされています。
1. 移行先の Mac で、iTunes Music/Podcasts または iTunes Media/Podcasts にあるポッドキャストファイルを、Finder から iTunes にドラッグし、iTunes に登録します。
2. iTunes で、各ポッドキャストを開き、左下の [登録] ボタンをクリックします。
       これを購読するポッドキャストの数だけ繰り返します。

以上で、ポッドキャストの移行ができました。


次は、動画。

動画は iTunes ディレクトリ (iTunes Music/Movies または iTunes Media/Movies) で管理せず、自分で作成した Movies ディレクトリ (/Volumes/Macintosh HD2/Movies) に入れます。

1. 移行元の動画ファイルを移行先の Mac にコピーします。
2. Step2 でコピーしたファイルを、Finder から iTunes にドラッグし、iTunes に登録します。

以上で、動画の移行ができました。


次は、ブック (PDF)。

ブックも動画と同じように、iTunes ディレクトリ (iTunes Media/Books) で管理せず、自分で作成した Books ディレクトリ (/Volumes/Macintosh HD2/Books) に入れます。
手順は動画の場合と同じです。

1. 移行元のブックファイルを移行先の Mac にコピーします。
2. Step2 でコピーしたファイルを、Finder から iTunes にドラッグし、iTunes に登録します。

以上で、ブック (PDF)の移行ができました。


次に、iPhone/iPad アプリ。

iPhone/iPad アプリはホームシェアリングで移行します。

1. 移行元の Mac で iTunes の [詳細]-[ホームシェアリングを入にする] を選択します。
2. 移行元と移行先の iTunes で同じ Apple ID を使います。
3. 移行先の Mac で iTunes の "共有" の欄に移行元の iTunes ライブラリが表示されます。
4. Step5 で表示されたライブラリのアイコン左の矢印をクリックすると、移行元のライブラリの中身 (アプリケーションなど) が表示されます。
5. アプリケーションを選択し、移行先のライブラリにドラッグしてコピーします。

以上で、iPhone/iPad アプリの移行ができました。


最後に、iPhone/iPad を同期します。

iPhone/iPad の同期は、一度 iPhone/iPad をリセットする必要があります。

1. iPhone/iPad を移行先の Mac に接続し、iTunes で同期を行います。
2. 他のライブラリに関連付けられているのでリセットするか、を聞かれルので、リセットを行います。
3. リセット完了後、iTunes で再認識されたら、"バックアップから復元" を選択し、復元します。
   iPhone/iPad がリセット前の状態に戻ります。
4. iTunes で同期したいコンテンツを選択し、同期を行います。

以上で、iTunes ライブラリの移行が、期待した条件をほぼ満たして、行えました。

iTunes は、Remote アプリなど使い勝手はよいのですが、ファイル管理についてはとても使いにくく、移行は大変でした。


ref.
- [2011-08-19-1] iTunes ライブラリを移動する (DVDディスク編)
- [2011-08-16-1] iTunes ライブラリを移動する (ホームシェアリング編)
- [2011-07-31-2] iTunes ライブラリを移動する (ライブラリ統合編)

iTunes ライブラリを移動する (DVDディスク編) [mac][iTunes]

[2011-08-16-1] では、ホームシェアリングを使ってライブラリを移動する試して、玉砕しました。

再チャレンジです。

環境のおさらい。

移行元:
  - iTunes ライブラリ: MacBook Air (~/Music/iTunes Music)
  - 楽曲ファイル: NAS (/share/Music)

移行先:
  - iTunes ライブラリ: Mac mini のセカンド HDD (/Volumes/Macintosh HD2)
  - 楽曲ファイル: Mac mini のセカンド HDD (/Volumes/Macintosh HD2)
 

やりたいことは、移行元から移行先に iTunes ライブラリを移行する。
再生回数も移行できること。
iPhone/iPad の同期を引き継げること (iPhone/iPad アプリないのデータが消えないこと)。
iTunes のライブラリの統合機能は使いたくない (ファイル名を勝手に変更されたくない)。


手順は、
1. 移行元の iTunes で [ファイル]-[ライブラリ]-[ディスクへバックアップ] を選択します。
2. "iTunes ライブラリとプレイリストの全体をバックアップする" を選択し、外付けのブルーレイにバックアップを作成します。
3. 移行先の Mac に新しく iTunes ライブラリを保存するためのディレクトリを作成します。
   例えば、/Volumes/Macintosh HD2/Music など
4. 外付けブルーレイに Step2 で作成したディスクをセットした状態で、[Option]キー を押しながら iTunes を起動し、[Choose Library] で Step1 で作成したディレクトリを指定します。
5. そのディスクからのバックアップを確認するメッセージが iTunes に表示されたら、[復元] をクリックします。

以上で、iTunes ライブラリの移行ができます。

無事、iPhone, iPad の同期の引き継ぎ、再生回数も移行できました。


となるはずだったのですが、Step1 で [ディスクへバックアップ] メニューが表示されませんでした。
調べてみたところ、iTunes がサポートする DVD ドライブでしかこの機能を使用できないようです。

今回ダメだったブルーレイドライブは BUFFALO ポータブルブルーレイドライブ BR-PX68U2-BK です。

DVD だとディスク容量が少なく、何枚も焼かないといけないので手間と時間がかかりますが、一応、手持ちの DVD ドライブの ロジテック バスパワー対応ポータブルタイプUSB 2.0外付型DVD-RAM±R/RW LDR-PMD8U2 も試してみました。
しかし、やはり [ディスクへバックアップ] メニューは表示されませんでした。

確実なのは、Apple MacBook Air SuperDrive MC684ZM/A を購入することですが、iTunes ライブラリ以降のために、MacBook Air/Mac mini でしか使えないドライブをわざわざ購入する必要もないと思い、この方法はやめました。


ref.
- [2011-08-21-1] iTunes ライブラリを移動する (完全版)
- [2011-08-16-1] iTunes ライブラリを移動する (ホームシェアリング編)
- [2011-07-31-2] iTunes ライブラリを移動する (ライブラリ統合編)

iTunes ライブラリを移動する (ホームシェアリング編) [mac][iTunes]

[2011-07-31-2] では、iTunes のライブラリの統合機能を使ってライブラリを移動する方法を紹介しました。

しかし、同じ楽曲が複数登録されてしまう問題が発生しました。
おそらく、移行元ライブラリで、「iTunes Media フォルダを整理」機能を使わずに手動管理していたことが原因だと思います。
また、ファイル名が勝手に変更されてしまうのはどうも気持ちが悪い。

と言うわけで、別の方法でやり直すことにしました。

今回は、ホームシェアリングを使います。

環境のおさらい。

移行元:
  - iTunes ライブラリ: MacBook Air (~/Music/iTunes Music)
  - 楽曲ファイル: NAS (/share/Music)

移行先:
  - iTunes ライブラリ: Mac mini のセカンド HDD (/Volumes/Macintosh HD2)
  - 楽曲ファイル: Mac mini のセカンド HDD (/Volumes/Macintosh HD2)
 

手順は、
1. 移行先の Mac に新しく iTunes ライブラリを保存するためのディレクトリを作成します。
   例えば、/Volumes/Macintosh HD2/Music など
2. [Option] キーを押しながら iTunes を起動し、[Choose Library] で Step1 で作成したディレクトリを指定します。
3. 移行元の Mac で iTunes の [詳細]-[ホームシェアリングを入にする] を選択します。
4. 移行元と移行先の iTunes で同じ Apple ID を使います。
5. 移行先の Mac で iTunes の "共有" の欄に移行元の iTunes ライブラリが表示されます。
6. Step5 で表示されたライブラリから、楽曲やアプリをドラッグし、コピー先のライブラリにコピーします。
       (アプリなどは、Step5 で表示されたライブラリのアイコンの左側の矢印をクリックすることで表示させることができます。)

以上で、簡単に iTunes ライブラリの移行ができます。

ただ、この方法だと、最終再生日や再生回数は移行されません。
さらに、致命的なのは、iPhone, iPad の同期が引き継げず、同期するにはリストアが必要になってしまいます。
iPhone, iPad アプリないのデータが消えてしまうと嫌なので、同期は行わずに、このライブラリは破棄することにしました。


ref.
- ホームシェアリングについて
- [2011-08-21-1] iTunes ライブラリを移動する (完全版)
- [2011-08-19-1] iTunes ライブラリを移動する (DVDディスク編)
- [2011-07-31-2] iTunes ライブラリを移動する (ライブラリ統合編)

iTunes ライブラリを移動する (ライブラリ統合編) [mac][iTunes]

http://support.apple.com/kb/HT1449?viewlocale=ja_JP

これまで MacBook Air + NAS に置いていた iTunes ライブラリを Mac mini に移動しました。

環境はこんな感じです。

移行元:
  - iTunes ライブラリ: MacBook Air (~/Music/iTunes Music)
  - 楽曲ファイル: NAS (/share/Music)

移行先:
  - iTunes ライブラリ: Mac mini のセカンド HDD (/Volumes/Macintosh HD2)
  - 楽曲ファイル: Mac mini のセカンド HDD (/Volumes/Macintosh HD2)
 

NAS では、昔にリッピングした楽曲ファイル (mp3) は Music/<アーティスト名>/ 以下、比較的最近にリッピングした楽曲ファイル (ALAC) は Music/iTunes/iTunes Music/ 以下に置いていたのですが、これらを区別することはあきらめ、iTunes のライブラリ統合機能を使います。

この方法は、ライブラリのファイルを手動でコピーするのではなく、iTunes に任せる点がポイントです。

手順は、
1. 新しく iTunes ライブラリを保存するためのディレクトリを作成します。
   例えば、/Volumes/Macintosh HD2/Music など
2. 移行元の iTunes ライブラリの iTunes ディレクトリを、Step1 で作成したディレクトリにコピーします。
3. 移行先の Mac で [Option]キーを押しながら iTunes を起動し、[Choose Library] で Step2 でコピーした iTunes ディレクトリを指定します。
4. [iTunes]-[Preferences]-[Advanced] から "iTunes Media folder location" に iTunes ディレクトリ内の iTunes Music を指定します。
       例えば、/Volumes/Macintosh HD2/Music/iTunes/iTunes Music など。
5. [iTunes]-[Preferences]-[Advanced] から "Keep iTunes Media folder organized" と "Copy files to iTunes Media folder when adding to library" にチェックを入れます。
6. [File]-[Library]-[Organize Library] を開き、"Consolidate files" にチェックを入れ、[OK] をクリックします。
       移行元のライブラリから移行先に楽曲ファイルがコピーされます。

iPhone, iPad の同期も引き続きそのまま可能なのでお手軽です。

ref.
- [2011-08-21-1] iTunes ライブラリを移動する (完全版)
- [2011-08-19-1] iTunes ライブラリを移動する (DVDディスク編)
- [2011-08-16-1] iTunes ライブラリを移動する (ホームシェアリング編)

玄箱HG を iTunes サーバ化する [iTunes]

KURO-BOX $ wget http://downloads.sourceforge.net/project/mt-daapd/mt-daapd/0.2.4.2/mt-daapd-0.2.4.2.tar.gz?r=http%3A%2F%2Fsourceforge.net%2Fprojects%2Fmt-daapd%2Ffiles%2Fmt-daapd%2F&ts=1291120208&use_mirror=jaist
KURO-BOX $ tar zxfp mt-daapd-0.2.4.2.tar.gz
KURO-BOX $ cd mt-daapd-0.2.4.2
KURO-BOX $ ./configure
〜略〜
configure: error: id3tag.h not found... try --with-id3tag=dir

とエラーになったので、libid3tag0-dev をインストールし、再度 configure します。

KURO-BOX $ sudo /usr/bin/aptitude install libid3tag0-dev
KURO-BOX $ ./configure
KURO-BOX $ make
KURO-BOX $ sudo make install
KURO-BOX $ sudo cp -a contrib/mt-daapd.conf /etc/
KURO-BOX $ sudo cp -a contrib/mt-daapd /etc/init.d/