大前研一通信 2006年10月号 VOL.145 [book]

大前研一通信 2006年10月号 VOL.145

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以下、読書メモ。


- 「産業突然死」の時代の人生論 -第45回- 地デジより SNS に注目する広告業界 / SAFETY JAPAN 2006/9/13コラムより (日経BP社)

世界ではインターネットから動画をダウンロードして視聴するという流れに向かっている。
高画質の大画面でテレビを見る、という人はいるだろうが、大半の人は見たいものを見たいときにという形により多くの時間を費やすようになる。
都道府県別に電波を割り当てている現在の行政や、アンテナの建っている家を目指して視聴料を取りに来る NHK は時代に合わなくなってくる。

とにかく今の若い人たちは SNS が好き。
テレビの広告効果が薄れつつある現在、SNS の今後の動向にも注目していく必要がある。
SNS とニフティサーブのフォーラムは似ている。
SNS に依存するのは基本的に暇な人。
今、暇な人が 10 年後も時間にゆとりがあるとは限らない。
SNS も別のものに取って代わられる。

- 「ビジネス新大陸」の歩き方 / 週刊ポスト 2006年5月26日号 (小学館)

これからのインターネットは、ISP を介した Web1.0 の形態から、利用者同士が P2P でお互いにダイレクトにつながるコミュニティに比重が移っていく。
放送は 1 対∞の一方通行だが、通信は 1 対 1 を前提にスタートした。
今後は放送と通信が融合するのではなく、放送が通信の一部になっていく。

Web2.0 と Web1.0 は技術的にはほとんど変わっていない。
程度が大きく変わったことでネット社会の色合いが全く変わってきた。
サイバー・コミュニティの住人たちの間のトラフィックが、新しいビジネスになってきた。

以下、感想。
- 「産業突然死」の時代の人生論 -第45回- 地デジより SNS に注目する広告業界 / SAFETY JAPAN 2006/9/13コラムより (日経BP社)

SNS がニフティサーブのフォーラムに似ていると言うのは納得。
しかし、今暇な人が 10 年後もゆとりがあるとは限らないから SNS が廃れるというのは疑問。
インターネットはパソコン通信より表現力が高く、敷居も低い。
よってより普及したと考えられる。
SNS よりも表現力が高く、より高齢者も参加できるようなサービスが現れればそれに取って代わられる可能性はある。

- 「ビジネス新大陸」の歩き方 / 週刊ポスト 2006年5月26日号 (小学館)

P2P でも ISP は介するので Web1.0 = ISP を介す、Web2.0 = P2P という対比は誤り。