コンサルタントの「現場力」 どんな仕事にも役立つ! プロのマインド&スキル [book]

コンサルタントの「現場力」 どんな仕事にも役立つ! プロのマインド&スキル / 野口 吉昭 (著)

コンサルタントの「現場力」 どんな仕事にも役立つ! プロのマインド&スキル

人間力、思考力、実践力、仕組む力、仕掛ける力、自分パワーアップ力、組織シナジー力、シナリオライティング力、コンサルティングコミュニケーション力、本質探求力、モチベーション向上力、リサーチ力、シナリオデザイン力、メッセージ力、質問力、創発力、デリバリー力などなど、とにかく〜力という言葉がたくさん出てきます。
p.87の図で一覧できますが、読んでいるとうんざりしてきます。

それぞれの力をどうすれば身につけられるかを期待してはいけません。
それについては、
- ハイ・コンセプト「新しいこと」を考え出す人の時代 / ダニエル・ピンク (著), 大前 研一 (翻訳)
- 人を動かす 新装版 / デール カーネギー (著), Dale Carnegie, 山口 博 (原著)
- 質問する力 / 大前 研一 (著)
など名著を読む方がよいでしょう。

文章の流れも論理性に欠ける部分有りますが、でも、得るものもありました。

以下、読書メモ。


p.14
コンテンツコンサルティングからプロセスコンサルティングへ
コンテンツコンサルティングとは、問題を分析し、戦略などを提案する。
プロセスコンサルティングとは、クライアントに考えさせ、そのクライアントなりの答えを自ら出してもらうことを重視する。

pp.25-27
現場力
  - 仕掛ける力: 新しく仕掛ける力
    -> コンセプト思考
  - 仕組む力: その現場を強くするための仕組み
    -> 論理的思考

企業は、公器である。
トップは、預かっているだけでしかない。自分のものではない。預かって、成長させて、善玉遺伝子に満たしてお返しすることが必要。

p.53
優れたコンサルタントは、このプロジェクトのテーマとして一番大事な部分は何か、本質は何かということを、まず最初に考える。
p.54
本質仮説思考
このプロジェクトの本当のテーマは一体何なのか、一体何を答えとして出すことが一番重要なことなのかということを、最初から突きつめて考える人と、これを最後のレポート作成の際になってからする人間とでは、最後に大きな違いが出る。

p.76
自分軸の中に相手軸を入れる
経験の浅いコンサルタントは自分軸になりがち。
それが過ぎると今度は相手軸を中心にする段階になる。
熟練してくると、自分軸なのだがベースに必ず相手軸が入る。

p.82
会議やプレゼンの「場作り」にこだわる。
コンサルティングの究極の目的は相手を説得することではなく、あくまで「実践してもらう」「自ら納得してもらう」ということだから。