夢をかなえるゾウ [book]
さまざまなビジネス書から 1 つずつエッセンスを取り出し、小説として仕上げた感じです。
元ネタを読んだことがあるエピソードについては、その内容を思い出すよいきっかけになると思います。
が、原書を読んだことがない部分については、読みやすく書かれている分、軽く読み流してしまいそうです。
巻末の参考文献を参考に、じっくり読んでみたいです。
教えを説く神様が関西弁なので好き嫌いがあると思いますが、気付きを得るきっかけとして、また、過去に読んだ本の復習のきっかけとしてはオススメです。
以下、読書メモ。
p.31
「今まで、自分なりに考えて生きてきて、それで結果出せへんから、こういう状況になってるんとちゃうの?」
〜略〜
「ほなら逆に聞きたいんやけど、自分のやり方であかんのやったら、人の言うこと素直に聞いて実行する以外に、何か方法あんの?」
p.32
「成功しないための一番重要な要素はな、『人の言うことを聞かない』や。そんなもん、当たり前やろ。成功するような自分に変わりたいと思とって、でも今まですっと変われへんかったっちゅうことは、それはつまり、『自分の考え方にしがみついとる』ちゅうことやんか」
p.55
「ざっくり言うとな、稼ぎいうんは、どれだけ他人の欲を満たせとるか、それが数字にそのまま表れとるんや。腹が減った、眠い、遊びたい、気持ちよくなりたい……人にはそういう欲がわるわな。その欲を快適に満たして、その対価としてお金もらうんが今の世の中では『ビジネス』て呼ばれてんねや」
p.85
「世の中のほとんどの人間はなあ、『反応』して生きてんねや」
「『反応』ですか?」
「そうや。自分から世の中に働きかけるんやのうて、自分の周囲に『反応』しとるだけなんや。親から言われて勉強して、みんながやるから受験して、みんなが就職するから就職して、上司から『これやっとけ』言われるからそれをやって、とにかく反応して、反応して、反応し続けて一生終えるんや。そんなんで、自分の人生手に入れられるわけないやんか。自分の人生手に入れとるやつらはな、全部自分で考えて計画立てて、その計画どおりになるように自分から世界に働きかけていくんや。分かるか」
pp.115-116
「今から言うことは大事なことやから覚えときや。人間が変わろう思ても変わられへん最も大きな原因は、このことを理解していないからや。ええか?『人間は意識を変えることはできない』んやで」
「意識を変えることはできない……」
「そうや。みんな今日から頑張って変わろう思うねん。でも、どれだけ意識を変えようと思ても、変えられへんねん。人間の意志なんてめっちゃ弱いねん」
〜略〜
「本気で変わろ思たら、意識を変えようとしたらあかん。意識やのうて『具体的な何か』を変えなあかん。具体的な、何かをな」
p.146
「たとえば、はじめて山登りをする二人がおったとするわ。その二人がいざ山登りをしようとすると、たまたま雨が降ってきた。二人は雨具を持って来てへんかった。一人はこう思った。『天気予報では晴れだっていってたのに……今日にかぎって雨が降るなんて俺は運が悪いなあ』。もう一人はこう思った。『そうか、山の天気は変わりやすいから今日みたいに雨が降ることもあるんだな。今度から雨具を準備しておこう』。
〜略〜
雨が降ったことに対して、『運が悪い』て思ったやつは、世界を支配してる法則と、自分の考えている世界とのズレを、そのまま放ったらかしにしたことになるんやで。この場合の法則は『山の天気は変わりやすい』やろ。でもその男の考える世界は『天気予報どおりにしておけば問題ない』やからな。だから、また必ず同じような失敗を繰り返すことになるんや。逆に、『今度からは準備しておこう』と考えたもう片方のやつは、世界を支配してる法則を学んで、自分の考え方をその法則に合わせたんや。せやからこれからはもっと確実に山を登ることができるやろ。この違いが分かるか?これはもう決定的な違いなんやで」
p.221
成功したいて心から思とるやつはな。何でもやってみんねん。少しでも可能性があることやったら何でも実行してみんねん。つまりやな、『バカバカしい』とか『意味がない』とかいうてやらずじまいなやつらは、結局そこまでして成功したくないっちゅうことやねん。『やらない』という行動を通して、成功したくない自分を表現してんねん。すると宇宙はなあ、『ああ、こいつ成功したないんやな』そう考えるんや。そういうやつから真っ先に成功から見捨てられてくねん」
p.259
人間の長い歴史において、どうすれば人が成功するか、そのことはもう解明されているのです。
それでも世の中にはいまだ成功法則書が溢れ、それを読んだ人に「成功するのではないか」という期待を与え続けています。
しかし、そうした人たちのほとんどが成功していくことはありません。
なぜでしょう?
それは、
何もしないからです。
実行に移さないからです。
経験に向かわないからです。
もし、あなたが何かを実行に移すのなら、昨日までとは違う何かを今日行うのなら、仮にその方法がまちがっていたとしても、それは偉大な一歩です。
p.265
やりたいこと見つけるための方法は一つだけや。それは『体感』することや
p.268
「今まで無理やったら、これからも無理や。
かえるならそれは『今』や。
『今』何か一歩踏み出さんと。
自分それ、やらんまま死んでくで」
p.277
「みんなが、自分の夢を聞くのが楽しいて思えるのが理想的やねん。ぎょうさんの人間が聞きたい夢いうんはな、世の中がそれを実現することを望んでるいうことやろ。そしたらその夢、かなえるのめっちゃ簡単やがな。なんせその夢はみんなが応援してくれる夢なんやから」
p.294
自分自身を世の中にアピールすんねん。企業支援の団体に事業プランをプレゼンしてもええし、資格試験受けてもええし、もう何でもええんや。とにかく、自分の才能が他人に判断されるような状況に身を置いてみるんや。