デジカメに1000万画素はいらない [book]
デジカメに1000万画素はいらない / たくき よしみつ (著)
デジカメの画素数競争に苦言を呈しています。
小さな CCD にたくさんの画素を詰め込めば、1画素あたりの面積が小さくなり受けとれる光量は減り、結果、階調が乏しくなる。
WEB にアップしたり、ディスプレイで画像を見たり、葉書サイズにプリントアウトするのなら、200万画素で十分。
とは言っても、メーカーが発売する商品のスペックはどうしようもないですね。
3章以降は、デジカメ撮影の Tips が書かれています。
説明に、画角、35mmフィルム換算、F2.8 といった、基本かもしれませんが専門用語が出てきます。
ある程度の事前知識は必要ですが、実践できそうなものがいくつかあったのでよかったです。
以下、読書メモ。
p.61
紅葉の写真などは、撮影時に色味を「鮮やか」にして撮ると派手目に仕上がり、楽しい。
p.70
小型デジカメで撮影するときは、首からネックストラップでぶら下げ、両手でカメラを持ち、前方にストラップがピンと張る形でシャッターを押してください。ピンと張ったネックストラップがカメラと首を結ぶ「第三の腕」になり、手ぶれをぐんと軽減できます。
p.75
面倒な設定は苦手だというかたは、とりあえず「曇」のプリセットを試してみてください。ホワイトバランスを「曇り」に設定すると、ほとんどの場面では色味が暖色系になります。これにより、朝焼けや夕焼けの赤は、より濃い赤になって印象を増しますし、森の中も暖かみのある色彩で包まれるようになります。食べ物は総じて寒色系より暖色系の色味になったほうがおいしく見えます。
p.86
構図だのなんだのと難しいことをいう前に、まずは「画面いっぱいに大きく写す」ことがおもしろい写真を撮るための第一歩なのです。何を見せたいのか、瞬時にポイントを見極め、その他の部分は思い切って切り捨てる。その決断こそが魅力的な写真を生みます。大きく撮るにはズームで望遠にする、と思いがちですが、基本は被写体に「ガバッと寄る」です。
p.114
人物を広角で撮ってはいけません。広角レンズは形が歪むからです。