いい仕事ができる人の考え方 [book]

いい仕事ができる人の考え方 / 村山 昇 (著)

いい仕事ができる人の考え方

Q&A 形式で仕事論について解説してあります。

Q&A 形式では、A を述べたいがための無理矢理の Q が設けられる場合が多々ありますが、著者の人材教育コンサルタントの経験からか、実際にありそうな Q が挙げられている点がよいと思います。

以下、読書メモ。

pp.27-28

目標と目的の違いーー私はそれを「目的=目標+意味」と説明しています。すなわち、目標とは単に目指すべき方向や状態をいい、目的はそこに意味や意義が付加されたものです。ですから、目標は他から十分与えられるものですが、目的は他から与えられない。意味は自分で見出すものだからです。


p.40

動機のベースを「内発×利他」にシフトする

「内発×利他」に自分を意識づけする質問
 * この仕事はまだまだ進化する余地があるはずだ。それは何だろう?
 * この仕事の名人・達人と呼ばれる存在になるには、どうすればよいだろう?
 * 自分のノウハウを体系的にまとめることは可能だろうか?
 * 今、自分がこの職場に貢献していることは何だろう?
 * この仕事は顧客に何を提供しているのだろう?それは最良・最高のものだろうか?
 * この仕事はどのように社会とつながっているのだろう?
 * この仕事をやる意義は何だろう? それは家族に誇りを持って語れるものだろうか?
 * 仮に年収が二割減になったとして、それでも今の仕事を続けたいと思うだろうか?
 * その二割分を補う「お金以外の何か」を仕事から生み出す自信があるだろうか?


p.49

しかし、言われた仕事を上司や組織が予想しなかったやり方で独自性を付加するようになったらどうでしょう、それができる人は、この世にあなたしかいません。だから「人財」です。


p.114

その業界の中で、または社会の中で、「あの会社にはスゴイ仕事をする誰々あり!」と謳われるプロフェッショナルになることが、真の出世です。そうした真の出世ができれば、おのずと会社内でも相応の立場が得られているはずです。
あなたが意識すべきは、業界内の同じ分野で働く人たちや全世界にいる同世代の人たちです。この分野で先導的な仕事人になってやろうとか、同世代を大いに啓発する存在になってやろうとか、そんな開いた意識です。