自己資産は自分で守りなさい [book]
ほとんどが、投資や国際分散投資についての啓蒙です。
期待していた国際分散投資の実践的な内容については「第七章 国際分散投資の実践方法」の24ページだけで、残念でした。
しかし、具体的な海外の銀行や証券会社が紹介されていて、国際分散投資の足がかりにはなります。
以下、読書メモ。
p.62
投資をするのが楽しくなると同時に、できるだけ投資に資金を繰り入れたくなり、今までのお金の使い方を見直して、無駄を極力減らすようになりました。
p.129
中・長期の投資では、上がった、下がったという値動きよりも、もっと重視していることがあります。それは「投資をした時点で想定した値動きの幅の中に入っているかどうか」です。
p.131
つまり、国際分散投資においては、損切りではなく、投資を始める時点での想定と違った結果が出たときに手仕舞いをします。
損失が出ているときに手仕舞えば、かたち上は損切りしたのと同じことですが、損失が出たから手仕舞いしたのではなく、投資をした時点での想定と違った結果になったから手仕舞いするのです。
だからこそ、投資をする時点で、これからの値動きをいくつかのケースを想定しておくことが求められます。
p.141
その中で信頼性があるといえるのが、「ロイター」のサイト情報です。ロイターは世界の金融機関等に金融情報を提供している会社です。ロイターの情報なら、情報を選別させていないというインターネット上の利点を持ちつつも、情報の信頼性は高いです。
p.142
一番のお勧めは、アメリカの「ヤフーファイナンス」のサイトです。アメリカのヤフーファイナンスでは、アメリカだけでなく世界各国の株式情報が入手できます。
p.149
特にこだわりがないなら、「HSBC香港」か「シティバンク香港」をお勧めします。アジアの金融センターである「香港の銀行」に口座を開設するのです。どちらの銀行も、窓口に行かなくても必要な書類を送付すれば口座を開設できます。
pp.152-153
アメリカの証券会社なら、イートレード証券とファーストレード証券、香港ならBOOM証券とKGI証券。なお、KGI証券には日本語を話せる担当者がいます。
これらの証券会社は、日本人が口座を開設するのが簡単で、株式やファンドの売買がインターネットを通じて行える証券会社です。
p.154
シティバンク銀行なら、振込先を登録すればネットバンキングで日本の銀行口座に振り込みをするのと同じ感覚で海外送金ができます。