モレスキン 「伝説のノート」活用術 [book]

モレスキン 「伝説のノート」活用術~記録・発想・個性を刺激する75の使い方 / 堀 正岳 (著), 中牟田 洋子 (著)

モレスキン 「伝説のノート」活用術~記録・発想・個性を刺激する75の使い方


当然、モレスキンノートの活用法が書かれているのですが、そもそも、モレスキンを取り出して、開いて、ペンでメモるよりも、iPhoneでメモしてしまったほうが早いし、再利用性も高いのではないかと、思ってしまいました。

私はモレスキンノートを、iPhoneなどのデジタルツールの「余白」であると考えることにしています。定形のデータが飛び交うなか、ふっと気を抜いたときに書き込む余白、とらえがたい記憶をとどめておくための余白です。

とありますが、全部iPhoneで良いでしょ。

簡単なメモなら、TwitterFacebook のプライベートアカウントを使用しても良いですし、Evernote もあります。

絵を描きたい場合は、ドローアプリもあります。例えば neu.Notes など。

タスク管理アプリの GoTasksTaskPortPro も便利です。

タイムトラッキングアプリ Eternity Time Log もシンプルで便利ですし、ロケーションログには foursquare があります。

課題は、これらの記録をどうやって一元管理していくか、です。


冒頭で紹介されている、イラストが書かれたモレスキンを見ると憧れますが、絵心のない自分にはこんな使い方は無理そうです。

ユビキタス・キャプチャーの考え方については参考になりました。

以下、読書メモ。

p.25

ノートがすでに重要だと分かっている情報を覚えておくために利用するものと考えるなら、「手帳」は未来に向かって開かれた可能性を記録しておくものだといってもいいでしょう。


p.35

そこで、問いをひっくり返す必要があるのです。「どこでどのツールを使えば、日々のことをすべて記録できるか?」という具合にです。


p.39

私はモレスキンノートを、iPhoneなどのデジタルツールの「余白」であると考えることにしています。定形のデータが飛び交うなか、ふっと気を抜いたときに書き込む余白、とらえがたい記憶をとどめておくための余白です。


p.51

ルール1 時系列で記入する
また、もうひとつのルールとして、「これは覚えておきたい」と思ったことがあるなら、なるべくその場で書くことです。


p.53

ルール2 記憶したいことがあったその場で書き込む
〜略〜
あなたの興味をひいたということは、まだあなたが意識していない重要な何かが隠れている可能性があります。キャプチャーする情報のハードルは、最初から意識的に下ろしておくことをおすすめします。

ルール3 「こんなことは書いても意味がない」というハードルを下げる
帰宅して、家族と一緒にいるときが私にとっては、一日で一番大切なキャプチャーの時間です。妻とはどんな話をしたか、子供はどんな様子か、そんな何気ない日常を数行の中に封じ込めます。


p.57

まず基本として、ノートの言葉は「未来の自分に向かって書く」ことが挙げられます。


p.65

ノートに書き込むときに事実の列挙だけでなく、そのときに何を感じていたのかを同時に書き込みます。例えば会議の議事録でも、5W1Hの事実はもちろん記録する必要がありますが、会議の場の雰囲気も書き取ってみましょう。


p.69

ユビキタス・キャプチャーを実践する上で、私には何よりも大切にしていて、訪れるのを注意深く待っているものがあります。
〜略〜
それは、不意にやってくる遠い昔の思い出や記憶の断片です。


pp.70-71

過去の自分を振り返るキャプチャーは単なる懐古趣味ではなく、今の自分をよりよく知るための材料にもなります。そもそも自分はどうして今の仕事についているのだろう?どうしてあのときこの選択をしたのだろうか?こうした疑問への答えを持っているとは、過去から学んで将来を描くためにも利用できるのです。


p.79

ステップ1 「ユビキタス・キャプチャー」を習慣にする
ステップ2 「毎日レビュー」で利用しやすくする情報を加える
ステップ3 「週次レビュー」でノートの情報を永続化する


p.85

第一段階 足りない部分の補足
第二段階 情報の移行(同期)


p.99

毎日レビューが、情報のレイヤーを作ってノートを装飾していくステップだとすると、週次レビューはつながりを見つけていくステップです。今週書き込んだ内容に、さらに過去の書き込みと関連しているものはないでしょうか?ときには過去のノートも持ち出して、索引から関連項目を引き出して眺めていきましょう。思わぬ情報の連携に驚くことがあるかもしれません。