言葉の力 [book]

言葉の力 - 「作家の視点」で国をつくる / 猪瀬 直樹 (著)

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一冊の手帳で夢は必ずかなう [book]

一冊の手帳で夢は必ずかなう - なりたい自分になるシンプルな方法 / 熊谷 正寿 (著)

一冊の手帳で夢は必ずかなう

後半は、手帳とは関係なく、仕事術や経営者の考え方などが述べられています。

前半の、手帳術部分をざっくりとまとめます。

- 夢(を手書きした手帳) を肌身離さず持ち歩き、常に目に入れることでモチベーションを維持する。
  また、常に目に入れることで、夢に関連する事柄に対するアンテナが立ちやすくなり、情報収集力が上がる。
- 夢を以下の 6つのセクションに分ける。夢をかなえるにはこれらをバランスよく叶える必要がある。
  - 健康
  - 教養・知識
  - 心・精神
  - 社会・仕事
  - プライベート・家庭
  - 経済・モノ・お金
- リストアップした夢から未来年表を作成する。
- 具体的な実行は、夢から逆算方式で、年単位、月単位、日単位に分解していく。


それぞれの考え方については、他のビジネス書でも述べられているようなよくある考え方・手法ですが、本書では、手帳という切り口から述べられており、おもしろかったです。

ただ、本書を読んで、この方法をすぐ始められるか、実際に work するか、と言う点には疑問があります。


例えば、キーボードで打つよりも手書きする方が頭に残りやすい、というのは一理あるかもしれませんが (正しいかどうかはよく分からない)、手書きした場合のデメリット、例えば、変更や追加に手間がかかる点、にどう対応していくのか、といったノウハウが知りたかったです。

また、1冊にまとめる根拠の説明が弱く感じました。
本文にも、

pp.24-25
その結果、三種類の手帳を使う方法を考えました。「なりたい自分」を綴った「夢手帳」と、思い通りの未来を実現すべく行動を管理する「行動手帳」、行動や思考のポイントを整理してまとめた「思考手帳」の、三部構成から成る「熊谷オリジナル手帳」です。

とあるように、3種類の手帳を無理矢理 1冊にまとめた感があります。
タイトルにわざわざ「 一冊の」と付けるなら、その説明が欲しかったです。


実践的な内容については、続編の 20代で始める「夢設計図」-必ず“スピード成功”する5つの原則情報整理術 クマガイ式 を読めば良いのかな。

以下、読書メモ。

pp.16-17

夢をかなえる方法の一つ、それは、手帳に書くことです。手帳に、自分の夢を書き込むのです。将来の目標、やりたいこと、人生の設計、すべて手帳に書き込むのです。そして、その手帳を常に持ち歩くのです。
この「常に持ち歩く」という点が、本当に重要です。


p.17

だから、手帳に夢を書き込むのです。そしれそれを、トイレに行く時も、お風呂に入るときも、片時も離さずに持ち歩き、繰り返し読み返すのです。そうすれば、毎日・毎時間・毎分・毎秒、常に夢を見失わずに、そこへ向かって前進できます。


p.19

たとえば、「夢」という文字を書く場合、手書きだと十三回の筆運びが必要ですから、書き上がった文字への愛着も増します。その分、頭には大切な言葉として残ります。


p.21

実際、私は自分で思いついた「やりたいことリスト」とそれを達成するための「未来年表」を、将来への思いを込めて手で書きました。その夢の実現のために必要な行動や、思考のヒントとなる人の言葉や文章を、手書きの文字で手帳に書き留めました。

そして、朝起きた時、ご飯を食べる時、移動の車の中、トイレの中、夜寝る前……暇さえあれば、手帳のページをめくって読み返します。そうすると、未来年表を達成することだけをひたすら考えて行動ができるので、そこに書いたとおりの人生を歩むことができるのです。


pp.24-25

その結果、三種類の手帳を使う方法を考えました。「なりたい自分」を綴った「夢手帳」と、思い通りの未来を実現すべく行動を管理する「行動手帳」、行動や思考のポイントを整理してまとめた「思考手帳」の、三部構成から成る「熊谷オリジナル手帳」です。


pp.30-31

まずは自分の「夢」「目標」「やりたいこと」を長いスパンで考えて、それらを「やりたいことリスト」として書き出してみましょう。「やりたいことを書き出す」と言っても、そう簡単には出てこないかもしれません。最初は難渋するかもしれません。しかし、夢を意識するようになると、日常のさまざまなシーンで「これもやりたい、あれもやりたい」というものにぶつかるようになります。
たとえば、人と会ってお酒を飲んでいる時に「この人みたいになりたい」という願望を抱いたり、雑誌を読んでいて「こういう車に乗りたい。こんな服装をしたい」と憧れたり、テレビの旅番組を見ていて「こんな旅館に泊まってみたい」と思ったり。
そういう何でもないことが頭にひっかかり、夢と結びついていくのです。
そのたびにメモをして、「やりたいことリスト」に書き足していくのです。


p36

次に、「やりたいことリスト」でリストアップした夢を、「夢・人生ピラミッド」の各セクションに振り分けます。セクションは、「健康」「教養・知識」「心・精神」「社会・仕事」「プライベート・過程」「経済・モノ・お金」の六つです。「夢・人生ピラミッド」とは、これらのセクションを左の図のように三段に分離し、「基礎レベル」「実現レベル」「結果レベル」に分けたものです。


p.39

どうして、このように六つに分類するのか。それは、夢をかなえたいのなら、このピラミッドを歪みも偏重もなく完璧なカタチで実現するオールマイティな人間にならなければならないからです。


p.42

「夢・人生ピラミッド」が完成したら、次は、それをもとに「未来年表」を作ります。
「未来年表」は、なりたい自分になり、思い通りの人生を歩むためのツールです。

pp.60-61

夢手帳とは「やりたいことリスト」「夢・人生ピラミッド」「未来年表」が入ってる手帳のことです。夢手帳の中には、この他にも、未来年表から分離して作る「今年の重点目標」や「DWMY・ToDoリスト」、また「進捗確認グラフ」などが入っています。つまり夢手帳は「(1)紙に書く」「(2)強く信じる」「(3)モチベーションを維持し続ける」ための拠り所なのです。


p.62

夢手帳の中には、「やりたいことリスト」が入っているのですが、ここで「やりたいことリスト」をより魅力的にするコツを二つ、ご紹介しておきましょう。
まず一つ目は、より具体的に記述するということです。たとえば「マイホームを手に入れたい」という夢(やりたいこと)がある場合「やりたいことリストに」、「マイホームを手に入れたい」
とだけ書くのでは、効果が薄くなります。なぜなら、あまりにも漠然としているからです。マイホームといっても、一戸建てからマンション、都心から郊外までさまざまです。これを一言で「マイホーム」としてしまっては、自分の本当に望む夢も、それを達成するためにどれくらい頑張ればいいのかもわかりません。
ですから、やりたいことや夢はなるべく詳細に書き出すことをすすめます。たとえば私は、過去に「マイホーム こうじゃなきゃいやリスト」なるものを作りました。


p.63

「やりたいことリスト」を魅力的にする二つ目のコツは、写真や絵などのビジュアルを活用することです。私は昔、待ちであこがれの外車を見つけ、まるで自分がその車のオーナーであるかのような顔をして写真を撮り、それを夢手帳に貼ったことがあります。


p.64

「夢手帳」を使い始めたらすぐ、自分の夢にひっかかるさまざまな情報を手帳にスクラップすることを習慣化させることです。


pp.66-67

まず、「DWMY・ToDoリスト」ですが、これは未来年表の横軸・縦軸から分解して、日・週・月・年単位の「やるげきこと」を列挙したリストです。年表の中の夢や目標を達成するために、何をやらなければいけないのかを具体的に書き出すのです。
この「DWMY・ToDoリスト」を作るにあたっては、まず最初に、年単位のやるべきこととして、人間関係についての恒常的な事項、つまり誰かの誕生日や、結婚記念日などについて一気に書き込んでしまうことがポイントです。これらは日付が確定しているので、何の問題もなく最初に書き込めます。~略~
次にいよいよ、その年のたくさんの目標を達成するために「やるべきこと」を書き出していく作業に入ります。要は、その年の目標を洗いざらい書き出し、そのためにやらなければいけないことについて、何月に (あるいは毎月) 何をやるのか、何週目に (あるいは毎週) 何をするのか、何日に (あるいは毎日) 何をするのかを、振り分けていくのです。


p.69

「夢手帳」の次は、「行動手帳」です。これはいよいよ「夢を達成するためには、今 (いつ) 何をやればいいのか」「何に気をつけて行動すべきなのか」といった具体的な行動予定が書いてある手帳です。
この「行動手帳」の中核をなすのが「長中期スケジュール」と「短期スケジュール」です。前者には一ヵ月単位の、後者には一日に単位の予定を書き込みます。
その大元になるのは「夢手帳」で作成した「今年の重点目標」と「DWMY・ToDOリスト」です。この二つをもとに、その月、その日に、何をするべきかを、それぞれのスケジュールに転記するのです。


pp.79-80

「思考チェックしリスト」とはその名のとおり、考えるためのチェックリストです。それぞれの項目のポイントや注意点、流れなどを一覧できるようにしたもので、これがあればロジカルに、スムーズに頭を回転させることができます。

たとえば、「新規事業チェックリスト」を例に見てみましょう。これは、新しい商売のネタに出会ったときに、自分の初期的な関心を分析するチェックリストです。チェック項目として、
「成長性」
「将来性」
「新奇性」
「ナンバーワンになれるか」
「特許をとれるか」
「競合はどこか」
「インフラか」
「ストックか」
「独占できるか」
「上場できるか」
「必要な人員数は」
などを用意し、これら一つひとつの項目について「◎」「○」「△」「×」の記号で判定していきます。


p.101

「ポイント、ポイント。ポイントは何だ?今重要なこと、緊急なことは何だ?」
というものです。こうつぶやくことによって、頭が一番重要なことに集中して思考できる環境を整えていると言っていいでしょう。


p.120

「礼儀正しさに優る攻撃力はない」
十五年ほど昔、「ビジネスマンの父より息子への30通の手紙」(キングスレイ・ウェード著)という一冊の本にあったこの言葉に、私は大きな衝撃を受けました。


p.125

 ・(運の) つく人は人相がよい。明るい。あたたかい。人を責めない。はつらつとしている。感謝、早起き、明朗。
 ・明朗でない人は、心に雑物が入っている。(いやな思い、憎しみ、苦しみ) これを除くには、心を最初から整理する必要がある。
 ・最初に親への恩・感謝意識。親への恩・感謝意識がある人は、人を大切にする。ない人は、利害で人とつきあう。
 ・命の恩を感じる。父と母の目で感じる。願いに対して、どれだけ応えたか。
 ・父が素っ頓狂なことを言っても、「はい」と答えろ!


p.190

他社と違うのは数字を「見通し管理」している点です。これは、月初めに目標を定め、その目標を達成できそうか否か、その見通し数字を毎日確認する方式です。
 たとえば獲得顧客数の五月の目標が千件だったとします。逆算すると一日の目標は五十件ですが、一日目に実績が五十五件上がったとします。そうしたらプラス五件の成果を「おめでとう」とみんなで喜びます。と同時に、一ヵ月の見通し数値を一千百件と出します。これを日々、繰り返し、毎日の実績に基づいて見通しを出していくのです。