運のいい人、悪い人 運を鍛える四つの法則 [book]
運のいい人、悪い人 運を鍛える四つの法則 / リチャード ワイズマン (著), Richard Wiseman (原著), 矢羽野 薫 (翻訳)
運のいい人、悪い人は、そういう星の下に生まれたのではなく、そうなるような考え方・行動をしている、というのが、著者の主張です。
(運が良くなるような考え方、行動を無意識に行えるという点では、恵まれた星の下に生まれたと言えるかも知れませんが。)
ただ、生まれもってそういった考え方や行動を身につけていなくても、意識すれば改善できるようです。
その、 運を鍛える四つの法則とは、
1. チャンスを最大限に広げる
運のいい人は偶然のチャンスをつくりだし、チャンスの存在に気づき、チャンスに基づいて行動する
2. 虫の知らせを聞き逃さない
運のいい人は直感と本能を信じて正しい決断をする
3. 幸運を期待する
運のいい人は将来に対する期待が夢や目標の実現をうながす
4. 不幸を幸運に変える
運のいい人は不運を幸運に変えることができる
です。
「1. チャンスを最大限に広げる」は、言い換えると「打席に立つ」話です。
出典は失念しましたが、笑福亭鶴瓶さんがこう言っていました。
(お笑いを野球に例えて) なぜヒットをたくさん打てるか。
それは、イチローのように打率が高いわけではない。打席に立つ回数を増やせばヒットをたくさん打つことができる、と。
「2. 虫の知らせを聞き逃さない」は、直感に従おう、ということですが、これはちょっと難しいですね。
直感に従って、悪い方向に行ってしまった場合も経験しているので。
しかし、直感に従い続けることで直感力も磨かれていくのかも知れません。
「3. 幸運を期待する」で思いつくのは、イメージトレーニングです。
イメージトレーニングは、スポーツに関連してよく取り上げられますが、スポーツに限らず、例えば、仕事のプレゼン でも、仕事以外の日常的なことでも、何にでも当てはまります。
ポイントは、良いイメージを持つということ。
悪いことを思い浮かべると、悪い方向に引っ張られてしまうので、悪いイメージは持ってはいけないのです。
「3. 幸運を期待する」が将来に対するポジティブ思考だとすると、「4. 不幸を幸運に変える」は、過去に対するポジティブ思考です。
転んでもただでは起きない、ということですね。
4つとも基本的なことなので、理解はできますが、問題は、実行できるかどうか、が鍵だと感じました。