体温を上げると健康になる [book]
体温を上げると免疫力が高まる、と言う主張です。
数字的に納得がいかない点や、実現不可能な「理想の一日タイムスケジュール」など、鵜呑みに出来ない部分があります。
例えば、
pp.9-10
ここで注目していただきたいのは、「筋肉を増やす」のではなく、「筋肉を鍛える」とお伝えしている点です。筋肉を鍛えると、筋肉はある程度増えますが、ただ筋肉を増やすだけでは筋肉を鍛えることにはなりません。
とあるのに対し、
p.62
つまり、ごくかんたんにいえば、筋肉を増やせば基礎代謝は自然と上がり、基礎代謝が上がれば体温も自然と上がるということです。
と、「筋肉を増やす」、「筋肉を鍛える」の言葉の定義が曖昧で矛盾しています。
結局どっち? と思いますが、
p.73
マラソンのような有酸素運動で鍛えられるのは、筋繊維の非常に細かい遅筋です。遅筋は鍛えても筋繊維があまり太くならないので、一見すると筋肉質とはおもえないスレンダーな体型になります。
p.81
筋肉を鍛えるうえでもっとも大切なのは、「脳から筋肉への神経の経路を鍛える」ことです。
とあり、遅筋を鍛えること、脳から筋肉への神経経路を鍛えることの 2点が述べられており、そのトレーニング方法として、有酸素運動と無酸素運動の組み合わせトレーニングや、軽い負荷で、発揮できる最大スピードで筋肉を動かすトレーニングが説明されています。
といったように、よく読めば言いたいことは分かるのですが、注意が必要です。
Amazon の書評レビューでも賛否両論ですが、鎮痛解熱剤をできるだけ摂取しない、機内食は食べないなど、本書を読む前から自分で行っているものと一致するノウハウの紹介があり、内容は信頼できそうという印象です。
体温を上げる方法して、上記に挙げた筋肉を鍛えることと、もう 1つ、交感神経と副交感神経のバランスを取ることも挙げられています。
筋肉を鍛える具体的なエクササイズとしては、筋トレ、ウォーキング、スクワットなどの方法が説明されています。
これまで知らなかった理論に基づく新しいやりかたなので参考になりました。
交感神経と副交感神経のバランスを取る方法は、睡眠や食事など、生活習慣に関するアドバスです。
夜 10時に寝て、朝 5時に起きる、夜寝る前の 4時間は何も食べないようにする、毎日 30分ウォーキングなど、実行が難しい物も多々ありますが、白湯を飲む、朝食に生ジュースを飲むなど、試せそうなものから取り入れてみたいと思いました。