20代のカンドコロ [book]

20代のカンドコロ / 梅森 浩一 (著)

20代のカンドコロ

コンセプトは「28歳からのリアル」[2006-12-21-1] と同じく 30歳を目前に人生や仕事の様々なことを考えておきましょう、という内容です。

出世するには、野心的に転職したり起業したりせず、無難に普通に新卒で入った会社で敵を作らず生き残っていこうという考えです。
そういう考え方で今後 30 年も生き残れるかは疑問ですが。

自分の立ち位置をしっかりと認識しておくことで、相手の立場に立って物事を考えられる、というのは重要な考え方だと思いました。
しかし、それがなかなか難しい。

以下、読書メモ。


p.59

最後まで残るタイプはほぼ例外なく、「敵をつくらないタイプ」であるということです。言い換えれば、「減点対象とならない人」こそが、出世コースを最後まで生き残る可能性が高いということなのです。


p.60

レースに残っていさえいれば、チャンスは必ず自然と向こうからやってきます。サラリーマンは「短期決戦をする仕事ではない」以上、どれだけレースの最後まで残るかで決まります。


pp.68-69

「評価は他人が下してナンボのもの」

自分自身を持つ人間ほど「独りよがり」なものです。

ここはもっと素直に、「できるヤツをマネる」ことにしましょう。


p.73

ここで言う「上司操縦法」が、表現を変えて「上司をうまく使う技術」であったとしても、また「上司から嫌われない技術」だとしても、すべての基本は「自分の立ち位置をしっかりと認識しておく」ことにこそあります。

それがキチンとできるからこそ、あなたは「相手の立場に立って物事が考えられる」「より大きな視野で、つまり上司の目線で物事を考えることができる」といったことが可能になるのです。

そして、その結果としてあなたは、「上司がしてもらいたいことを先回りしてできる部下」へと、上手に変身することができるわけです。


p.141

今のあなたは将来の「課長さん」「部長さん」になるための準備期間。いまのうちに、じっくりと「デキる人」、ならびに「この人にだけはなりたくない」の両者を観察することにしましょう。