Office セットアップエラー 「1327 無効なドライブ」 の解決法 [tips]

Office 2003 をインストールした後、プログラムの追加と削除や Office インストールディスクから Office セットアップを起動すると、「エラー 1327。 ドライブが正しくありません : K:\」と表示され、変更セットアップができなくなりました。

これは、ローカルインストールソースファイルを保存する MSOCache フォルダのドライブ文字が、Office インストール時から変更された場合、発生するようです。

ローカル インストール ソースとは

ローカル インストール ソースとは、Microsoft Office 2003 のインストール メディア (Microsoft Office 2003 の CD-ROM など) から Msocache フォルダにインストールソースのファイルをコピーする、セットアップ機能です。Msocache フォルダはローカルのハード ディスクにある隠しフォルダです。
~略~
ローカル インストール ソース機能がインストールされると、以下のセットアップ操作中に CD を挿入する必要はありません。
・検出と修復. 検出と修復
・デマンド インストール
・メンテナンス モード セットアップ
・Service Pack および修正プログラムのインストール

ref.
- [OFF2003] ローカル インストール ソース (Msocache)

このような状態の時、Office Update (Microsoft Update) の 下記の Offcie 2003 セキュリティ更新プログラムも失敗してしまうようです。
- Offcie 2003 セキュリティ更新プログラム KB936048
- Excel 2003 セキュリティ更新プログラム KB94062
- Outlook 2003 迷惑メール フィルタ更新プログラム KB936643

「インストールに失敗しました エラー コード: 0x52F」となります。
インストールに失敗しました エラー コード: 0x52F


この問題は、ローカル インストール ソースのパスを Local Installation Source Tool で正しく設定することで解決できます。

手順。
1. Local Installation Source Tool をダウンロード します。

2. ダウンロードした LISTool.exe を実行し、インストールを行います。

3. インストール先を入力し、[OK] をクリックします。
   Local Installation Source Tool のインストール (インストール先の指定)

4. 指定フォルダが存在しない場合、作成するか聞かれるので [はい] をクリックします。
   以上で、インストール完了です。
   Local Installation Source Tool のインストール (インストール先の作成)

5. インストール先の LISTOOL.EXE を実行します。
「Microsoft Office 2003 Local Installation Source Tool」ダイアログが表示されます。

6. "LIS を別のドライブに移動する" を選択し、[次へ] をクリックします。
   LISTOOL.EXE (LIS を別のドライブに移動する)

7. 初めての場合は、使用許諾契約書が表示されるので、読んで "「使用許諾契約書」の条項に同意します" にチェックを入れ、[次へ] をクリックします。
   LISTOOL.EXE (使用許諾契約書)

8. MSOCache フォルダの移動先ドライブを選択し、[次へ] をクリックします。
   LISTOOL.EXE (MSOCache フォルダの移動先ドライブの指定)

9. 選択したドライブがリムーバブル ディスクの場合は、警告が表示されます。
   [続行] をクリックします。
   LISTOOL.EXE (リムーバブル ディスク警告)

10. [移動] をクリックします。
    LISTOOL.EXE (LIS の移動)

11. [OK] をクリックします。
    LISTOOL.EXE (完了)


MSOCache フォルダが正しく設定されると、セットアップや Office Update が行えるようになります。


補足。
MSOCache フォルダは隠しフォルダなので、デフォルトの設定ではエクスプローラに表示されません。
エクスプローラの [ツール] - [フォルダ オプション] を開き、[表示] タブで "すべてのファイルとフォルダを表示する" を選択すると表示できます。