頭のいい人が儲からない理由 [book]
著者の言う「頭のいい人」とは学校の勉強ができる人、もっと言うと学校の勉強しかできない人を指します。
「儲かる」とはビジネスの世界で生き残ることです。
つまり、自分の頭で考えないで解を図書館に求めるような人は成功しないということ。
では、勝ち残っていくにはどうしたら良いか。
p.16
ビジネスのメカニズムを理解し、なおかつそれを徹底して追求できる者だけが生き残るのである。
「徹底して追求する」とはどういうことか。
非常に単純化していうと、人が一努力するところを、自分は二努力するということだ。たとえば、戦略を考えるのに十の仮説を出したら、そこでやめず、さらにもう十捻り出す粘りがあるなら、その人のサバイバル能力はかなり高いといえよう。
さらに、
p.34
私の知っている世に成功者と呼ばれる起業家たちは例外なく、もうこれ以上無理だというくらいギリギリのところまで考えて考えて、頭の中に完璧なイメージをつくりあげてから行動を起こしている。まだ何も実現していないことを、あたかも見てきたかのごとく話せるくらいに。これが重要だ。
成功には努力や忍耐が必要というのは、他書でもよく述べられています。
一方、考えてから動くか、動きながら考えるかは、人によって違うのではないでしょうか。
第2章 「常識はビジネスの敵だ」は、「ご飯を大盛りにするオバチャンの店は必ず繁盛する 絶対に失敗しないビジネス経営哲学」(島田 紳助) [2008-03-20-1] と同じような内容です。
あと、技術志向のエンジニアが勘違いしそうなのが、優れた技術は受け入れられるに違いないという幻想。
営業というか、売り方、売るための戦略も重要です。
p.114
マーケットというのは、安ければ売れるとか、広告宣伝の量が多ければ人気が出るというような単純なものではないのである。