TrueCrypt [software][暗号][TrueCrypt]
暗号化仮想ドライブを作成するソフトとしてこれまで PGPdisk ディスクを使用していましたが、TrueCrypt の評判がよさそうなので乗り換えてみました。
■ インストール
1. TrueCrypt の Download ページから Latest Stable Version をダウンロードします。
日本語 Language pack も Language packs からダウンロードしておきます。
2. ダウンロードした truecrypt-4.1.zip を解凍し、TrueCrypt Setup.exe を実行します。
3. [Install] をクリックします。
4. "TrueCrypt has been successfuly installed." が表示されたら [OK] をクリックします。
5. [Exit] をクリックします。
6. 次に日本語化を行います。
ダウンロードした langpack-ja-1.0.1-for-truecrypt-4.1.zip を解凍し、全てのファイルを TrueCrypt をインストールしたフォルダにコピーします。
ちなみに、TrueCrypt User Guide.ja.pdf は日本語のユーザガイドです。使い方はこれに全て書いてあります。
7. TrueCrypt のウィンドウで [Settings] - [Language...] をクリックします。
8. "日本語" を選択し、[OK] をクリックします。
9. 日本語化されました。
■ TrueCryptボリュームの作成
次にTrueCryptボリュームを作成します。
TrueCryptボリュームとは、エクスプローラから見ると 1 つのファイルです。
TrueCryptボリュームを TrueCrypt でマウントすることでドライブとして認識されます。
そのドライブは C ドライブなどと同じように普通に使用することができます。
暗号化ドライブに保存するファイルは、TrueCrypt が勝手に裏で暗号化してくれます。
読み出すときは TrueCrypt が勝手に復号してくれます。
1. [ボリュームの作成] をクリックします。
2. 「TrueCrypt ボリューム作成ウィザード」が起動します。
[次へ] をクリックします。
3. TrueCryptボリュームのファイル名を指定します。
ここでは "C:\myvolume.tc" とします。
指定したら [次へ] をクリックします。
4. 暗号化アルゴリズム、ハッシュアルゴリズムを選択します。
[ベンチマーク] で暗号化/復号のスピードを測れたりしますが、デフォルトのままで特に問題ないと思います。
[次へ] をクリックします。
5. TrueCryptボリュームのサイズを指定します。
暗号化するファイルを格納するのに十分なサイズを指定します。
ここでは 5GB (= 5120MB) とします。
指定したら [次へ] をクリックします。
6. TrueCryptボリュームのパスワードを決めます。
後で、TrueCryptボリュームをマウントする際に、ここで入力したパスワードを入力します。
指定したら [次へ] をクリックします。
7. 暗号化ドライブのフォーマットを指定します。
ここでは "NTFS" とします。
指定したら [フォーマット] をクリックします。
8. フォーマットが開始されるので、終了するまで待ちます。
TrueCryptボリュームがフォーマットされているだけで、既存の HDD はフォーマットされていないので、安心して待ちましょう。
9. 終了すると 「ボリューム作成の完了」が表示されるので、[OK] をクリックします。
10. "ボリュームが作成されました" が表示されるので、[終了] をクリックします。
■ TrueCryptボリュームのマウント
1. [ファイルの選択] をクリックし、作成した TrueCryptボリュームを指定します。
ここでは "C:\myvolume.tc" です。
2. マウントするドライブを指定します。
画面には空きドライブが表示されているので、その中からマウントするドライブを指定します。
ここでは H ドライブにマウントします。
ドライブを指定したら [マウント] をクリックします。
3. TrueCryptボリューム作成時に入力したパスワードを入力し、[OK] をクリックします。
4. ローカルディスク (H) ができます。
このローカルディスクはエクスプローラやアプリケーションから普通に使用できます。
このローカルディスクへファイルを保存する際にTrueCryptが勝手に裏で暗号化してくれます。
■ TrueCryptボリュームのアンマウント
1. ローカルディスク (H) の使用を終了する場合は、ドライブを選択し、[アンマウント] をクリックします。
なお、Windows を終了する際は、TrueCryptがアンマウントを自動で行ってくれます。
■ Tips
- 外付け HDD のTrueCryptボリュームを省電力モード時に自動アンマウント
外付け HDD にTrueCryptボリュームを作成しマウントして使用してる際に、スタンバイや休止状態の省電力モードに入ると、HDD 自体の電源が落ちてしまい、アンマウントしないでいきなり HDD を取り外したことになってしまいます。マウント/アンマウントの状態がおかしくなるので、省電力モードから復帰してもアンマウント/マウントが正しく行えず、PC の再起動が必要になってしまいます。この問題を防ぐには、[設定] - [各種設定...] で "自動アンマウント" の "省電力モードに入ったとき" をチェックしておきます。
- マウント/アンマウントショートカットの作成
いちいち TrueCrypt の画面からマウント/アンマウントするのは面倒くさいので、ショートカットアイコンを作成しておくと便利です。
マウントするためのショートカットは、
1. TrueCrypt のショートカットを作成します。
2. ショートカットを右クリックし [プロパティ] をクリックします。
3. リンク先を
"C:\Program Files\TrueCrypt\TrueCrypt.exe" /lH /a /q /v c:\myvolume.tc
に変更します。
/IH の H はマウントするドライブ名です。
/v の後ろに TrueCryptボリュームの名前を指定します。
マウントするためのショートカットは、
1. TrueCrypt のショートカットを作成します。
2. ショートカットを右クリックし [プロパティ] をクリックします。
3. リンク先を
"C:\Program Files\TrueCrypt\TrueCrypt.exe" /dH /q
に変更します。
/dH の H はマウントするドライブ名です。
- TrueCryptボリューム (例では c:\myvolume.tc) を削除すると、暗号化ドライブに保存していたファイルも全て消えてしまいます。TrueCryptボリュームの取り扱いには注意しましょう。
- TrueCryptボリュームのパスワードを忘れると、暗号化ドライブに保存していたファイルにはアクセスできなくなります。パスワードの管理には注意しましょう。
- 困ったらとりあえず TrueCrypt User Guide.ja.pdf を見ましょう。