2009 年 3 月に読んだ本 [book]
今月は 5 冊読みました。
ref.[2009-03-22-1]
* デジカメに1000万画素はいらない / たくき よしみつ (著)
ref.[2009-03-20-1]
ref.[2009-03-13-1]
* 今まで知らなかった!海外出張コスト削減ガイドブック / 島田 慎二 (著)
ref.[2009-03-01-1]
楽園 下 [book]
宮部みゆきさんの作品は好きで、いつも読みはじめると一気に読んでしまうのですが、今回は「楽園〈上〉」と合わせて読み終わるまでに 1年以上かかってしまいました。
この事実から、本作は引き込まれるものがなかったということでしょうか。
たしかに、超能力や霊といった不思議系はよく登場するので、飽きてきたのかもしれません。
ref. [2007-09-17-1]
はじめての課長の教科書 [book]
タイトルの「はじめての」は課長と教科書の両方にかかっているようです。
つまり、「はじめて」課長になる (ことを目指す) 人向けの教科書、という意味と、課長について述べた「はじめて」の教科書という意味がありそうです。
特に、課長の定義を解説した第1章が本書のキモです。
「課長」に焦点を当て、「課長とは何か」を述べています。
課長と係長や部長の違いなどを挙げ、課長とはどういうポジションなのか、課長は何をすべきなのかが明確になります。
第2章以降は、他のビジネス書でよく見るような内容になっています。
以下、読書メモ。
pp.21-22
課長の重要な特徴としては、課長は「予算管理に実質的な責任を持つ管理職」という枠の中では最も下位にある存在であることが挙げられます。
p.22
さらに、課長は部下の業績や能力を評価すること (査定) が正式に認められている最下位のポジションであるのが普通です。
p.23
係長は、課長のような正式な管理職ではありません。管理職である課長と仕事内容には相当な開きがあります。そのため、ビジネスマンとしては、係長から課長に出世できるかどうかがキャリア形成における一つの大きな山です。
pp.24-25
直接の人事権が及ぶ範囲 (普段の仕事ぶりを見ている部下の人数) は、課長のほうが部長よりも圧倒的に多いものです。部下の年齢層は、課長の部下は二十〜五十代と非常に広範囲にばらついているのに対して、部長のそれは三十代後半〜四十代でだいたい安定しているというのが一般的です。
課長の部下はエース級の人材も問題社員も玉石混交であり、ベテラン係長などもいるので勤続年数にも大きなばらつきがあります。これに対して、部長の部下である課長は、そもそもがエース級の人材のみであり、基本的には粒ぞろいです。
p.26
あえて課長にはない部長の難しさを挙げるとすれば、それは、部長は「自分の専門外の知識を持った部下」を管理監督しなければならない、ということに尽きるでしょう。
現場の知識では、部長は課長にまったく歯が立たないのですから、基本的には「責任は俺が取るから、あとは自由にやれ」というスタンスが、部長が課長を導くときの管理手法の主流になります。
p.30
課長として最も大切な仕事は「部下のモチベーションを管理する」という仕事です。
p.32
部下が「自分は会社に大切にされている」という実感を持って仕事に取り組めるかどうかという点が最も重要です。
p.32
お金よりも大切なのは、部下を一人の人間として気にかけ、能力だけでなく、もっと人間性に興味を示してやるということなのです。
p.46
いわゆる「風通しの良い企業」というのは、より多くの情報が流れる組織のことです。「フィルタリングによる情報量の減少が少ない組織」と考えてもいいでしょう。
「風通しの良い企業」では、現場情報も経営者情報も相互にたくさん飛び回っており、役職にあまり関わりなく社員の皆が同じぐらいの量の情報を持っています。このため社内での意思の疎通は比較的簡単ですが、個々人の情報処理の量は増えることになります。
p.47
誰にも処理できる情報の量には限りがありますから「風通しの良い企業」においては、「情報の洪水の中から、自分お必要な情報だけを抜き出す」という情報のフィルタリングが個人個人に課されているというように理解することができます。
p.55
中間管理職は、部下にルーティン・ワークを徹底的に教え込み、ルーティン・ワークから外れる例外を、すばやく発見できる仕組みを作り上げることが仕事の第一歩です。
p.127
「社内政治」という言葉には、ネガティブな印象を持つ人が多いのですが、基本的に人間が三人以上集まっている集団において、政治が発生しないなんてことはありません。
梅光軒 本店 [food]
塩ラーメン + 味玉を頂きました。
スープはあっさり、麺はちぢれ麺です。
第一回旭川ラーメン大賞の最優秀賞受賞だそうですが、まずからず、うまからず、ごく普通でした。
味玉は柔らかくし上がっていておいしかったです。
800円。
デジカメに1000万画素はいらない [book]
デジカメに1000万画素はいらない / たくき よしみつ (著)
デジカメの画素数競争に苦言を呈しています。
小さな CCD にたくさんの画素を詰め込めば、1画素あたりの面積が小さくなり受けとれる光量は減り、結果、階調が乏しくなる。
WEB にアップしたり、ディスプレイで画像を見たり、葉書サイズにプリントアウトするのなら、200万画素で十分。
とは言っても、メーカーが発売する商品のスペックはどうしようもないですね。
3章以降は、デジカメ撮影の Tips が書かれています。
説明に、画角、35mmフィルム換算、F2.8 といった、基本かもしれませんが専門用語が出てきます。
ある程度の事前知識は必要ですが、実践できそうなものがいくつかあったのでよかったです。
以下、読書メモ。
p.61
紅葉の写真などは、撮影時に色味を「鮮やか」にして撮ると派手目に仕上がり、楽しい。
p.70
小型デジカメで撮影するときは、首からネックストラップでぶら下げ、両手でカメラを持ち、前方にストラップがピンと張る形でシャッターを押してください。ピンと張ったネックストラップがカメラと首を結ぶ「第三の腕」になり、手ぶれをぐんと軽減できます。
p.75
面倒な設定は苦手だというかたは、とりあえず「曇」のプリセットを試してみてください。ホワイトバランスを「曇り」に設定すると、ほとんどの場面では色味が暖色系になります。これにより、朝焼けや夕焼けの赤は、より濃い赤になって印象を増しますし、森の中も暖かみのある色彩で包まれるようになります。食べ物は総じて寒色系より暖色系の色味になったほうがおいしく見えます。
p.86
構図だのなんだのと難しいことをいう前に、まずは「画面いっぱいに大きく写す」ことがおもしろい写真を撮るための第一歩なのです。何を見せたいのか、瞬時にポイントを見極め、その他の部分は思い切って切り捨てる。その決断こそが魅力的な写真を生みます。大きく撮るにはズームで望遠にする、と思いがちですが、基本は被写体に「ガバッと寄る」です。
p.114
人物を広角で撮ってはいけません。広角レンズは形が歪むからです。
iPhone OS 3.0 beta をインストールしてみた [iPhone]
iPhone OS 3.0 が発表されました。
コピー&ペースト、Spotlight 検索、Bluetooth A2DP、ボイスメモなど多数の機能が追加されます。
一般提供時期は 2009年夏だそうですが、iPhone Developer Program に参加していると beta 版を使うことができます。
ので、早速試してみました。
アップデート方法は下記。
一度アップデートするとダウングレードはできません。
1. iPhone Dev Center にログインし、ページの上のほうの View: を "iPhone SDK 3.0" にすると OS 3.0 用のページになります。
2. iPhone OS 3.0 beta をダウンロードします。
3. Finder でダウンロードしたファイル iphone_os_3.0_beta__iphone_3g__xxxxxx.dmg をダブルクリックし、マウントします。
4. iTunes を起動します。
5. iPhone 接続し、[同期] することで iPhone データのバックアップを行います。
6. [alt] を押しながら [アップデートを確認] をクリックします。
7. 3 でマウントしたディスクの中の .ipsw ファイルを選択し、[開く] をクリックします。
iPhone OS がアップデートされます。
microsoft.com大全 [book]
副題に「TechNet・MSDNはこんなに使える!」とあったので、検索の Tips などを期待していたのですが、旧バージョンを指定してみる、英語版を見るなど、大した内容はありませんでした。
個人的に始めて存在を知ったのは、スクリプトセンター とバーチャルラボ。
スクリプトセンター では Windows の管理に便利なサンプルスクリプトや情報が公開されています。
とても多くのサンプルスクリプトが掲載されているので、Windows 上でスクリプト化したい作業がある場合は、まず覗いてみると良さそうです。
バーチャルラボ では、IE の中で各種の Windows サーバ製品の操作を試すことが出来ます。
OS をインストールしなくても、お試しや操作の練習ができるので便利そうです。
史上最強の人生戦略マニュアル [book]
史上最強の人生戦略マニュアル / フィリップ・マグロー (著), 勝間和代 (翻訳)
あとで書く。
Bフレッツから ADSL に切り替え [network]
これまで Bフレッツを 2 年間使用していましたが、通信コスト削減のため ADSL に乗り換えることにしました。
Bフレッツはヨドバシカメラで PC を購入する際に同時加入し、3万円キャッシュバックがあったのですが、月々 4,409円かかり、結構高いです。
ようやく縛り (解約違約金発生期間) の 2年が経過したので、解約できます。
乗り換え先のプロバイダですが、今回は前回のように同時に PC を購入するわけではないので、価格.com から申し込むことしました。
価格.com から申し込むとキャッシュバックがあるため、1年間の実質費用が月々 100 円を切ることも可能です。
ただ、現在すでにフレッツ光回線を使用しているので、フレッツ光への乗り換えはキャンペーン適用外です。
ので、自動的に ADSL が候補になります。
スループットと価格のバランスを見て、@nifty イーアクセス ADSL 39M にしました。
月額費用は 2,625円で、キャッシュバックは 25,000円です。
さらに開通月と翌月は月額料金無料です。
縛りも「継続利用依頼月数 開通の翌月から8か月」とあるので実質 9ヶ月です。
1年間使用するとすると、実質月額は
(月額費用2,625円 × (12ヶ月 - 2ヶ月無料) - キャッシュバック25,000円) ÷ 12ヶ月= 105円
となりました。
ちなみに 2年間使用した OCN Bフレッツは
(月額費用4,409円 × (24ヶ月 - 3ヶ月無料) - キャッシュバック30,000円) ÷ 24ヶ月= 2,608円
でした。
スループットは ブロードバンド スピードテスト で測定してみました。
OCN Bフレッツ 1回目
下り受信速度: 35Mbps(35.2Mbps,4.40MByte/s)
上り送信速度: 21Mbps(21.5Mbps,2.6MByte/s)
OCN Bフレッツ 2回目
下り受信速度: 36Mbps(36.4Mbps,4.55MByte/s)
上り送信速度: 21Mbps(21.5Mbps,2.6MByte/s)
@nifty イーアクセス ADSL 39M 1回目
下り受信速度: 8.3Mbps(8.36Mbps,1.04MByte/s)
上り送信速度: 1.0Mbps(1.07Mbps,130kByte/s)
@nifty イーアクセス ADSL 39M 2回目
下り受信速度: 8.3Mbps(8.36Mbps,1.04MByte/s)
上り送信速度: 1.4Mbps(1.41Mbps,170kByte/s)
となりました。
さすがに上りは大きな差がつきました。
今後、クラウドに大量にデータを置く場合には気になるかもしれませんが、今現在は上りスループットはそれほど必要ないと思います。
下りの "スループット/月額" は、OCN Bフレッツは
36Mbps ÷ 実質月額2,608円 = 13.8kbps/円
@nifty イーアクセス ADSL 39Mは
8.3Mbps ÷ 実質月額105円 = 79kbps/円
となり、@nifty イーアクセス ADSL 39M のほうがコストパフォーマンスがよいです。
今まで知らなかった!海外出張コスト削減ガイドブック [book]
今まで知らなかった!海外出張コスト削減ガイドブック / 島田 慎二 (著)
タイトルには「海外出張コスト削減」とありますが、ほとんどが航空券の説明です。
たとえば、PEX や格安航空券などのさまざまな種類の航空券について、価格、キャンセルや変更の可否、マイレージ加算率を比較しています。
1章、2章は、会社の負担コストを下げるためは出張者の利益 (マイレージや座席指定) は排除していきましょう、という内容。
また、著者がコンサルタントだけに、チケットの妥当性はコンサルタントに任せましょうという宣伝。
海外赴任についても高い専門性が必要なので、コンサルタントを活用しましょう、と宣伝。
個人の海外旅行にも使えるかと期待し、読んでみましたが、特に得られるものはありませんでした。