2011年 12月に読んだ本 [book]
今月は 10冊読みました。
* はじめてのGTD ストレスフリーの整理術 / デビッド・アレン (著), 田口 元 (監修)
ref.[2011-12-30-1]
* あっという間に月25万PVをかせぐ人気ブログのつくり方 これだけやれば成功する50の方法 / OZPA (著)
ref.[2011-12-25-1]
ref.[2011-12-19-1]
* 7つの習慣 成功には原則があった! / スティーブン・R. コヴィー (著), ジェームス スキナー (著), Stephen R. Covey (原著), 川西 茂 (翻訳)
ref.[2011-12-19-1]
ref.[2011-12-14-2]
* 自然体 自分のサッカーを貫けば、道は開ける / 遠藤 保仁 (著)
ref.[2011-12-14-1]
* 心を整える。 勝利をたぐり寄せるための56の習慣 / 長谷部誠 (著)
ref.[2011-12-13-1]
* スティーブ・ジョブズ I / ウォルター・アイザックソン (著), 井口 耕二 (翻訳)
ref.[2011-12-12-1]
* スティーブ・ジョブズ II / ウォルター・アイザックソン (著), 井口 耕二 (翻訳)
ref.[2011-12-12-1]
* たった1分で人生が変わる 片づけの習慣 / 小松 易 (著)
ref.[2011-12-01-1]
ゲームが変わった [book]
日本が競争力を失いつつある。
なぜか。
それはゲームが変わったから。
「ものづくり」「すりあわせ」がゲームにマッチしなくなったので、世界市場で新興国に勝てなくなった。
といったことが書かれています。
また、産学連携の研究開発、水ビジネス、鉄道ビジネスをターゲットに、新しいゲームで勝つための提案が挙げられています。
ガラパゴス化、過剰高機能製品、国際標準、国際特許、ベンチャー、インフラビジネスなど、よく聴くキーワードについて、データを用いて詳細に説明されていますが、内容自体はあまり目新しくはありません。
7つの習慣 成功には原則があった! [book]
7つの習慣 成功には原則があった! / スティーブン・R. コヴィー (著), ジェームス スキナー (著), Stephen R. Covey (原著), 川西 茂 (翻訳)
何度か読み始めたり放置したりしながら、やっと読み終えました。
感じることが多く、気軽に読めないことから、読みたいのに、逆に、読むのに時間がかかってしまいました。
読んで終わり、ではなく、2012年は、「7つの習慣」を実践し、マスターする年にしたいと思います。
ここでも実践重要。
世界中でベストセラーになっているので読まれた方も多いかと思いますが、「7つの習慣」を言える人はどれだけいるでしょうか。
個人的な備忘録としてここにリストしておきます。
1. 主体性を発揮する
2. 目的を持って始める
3. 重要事項を優先する
4. Win-Winを考える
5. 理解してから理解される
6. 相乗効果を発揮する
7. 刃を研ぐ
まずは、これらをブログにまとめながら理解していきます。
体温を上げると健康になる [book]
体温を上げると免疫力が高まる、と言う主張です。
数字的に納得がいかない点や、実現不可能な「理想の一日タイムスケジュール」など、鵜呑みに出来ない部分があります。
例えば、
pp.9-10
ここで注目していただきたいのは、「筋肉を増やす」のではなく、「筋肉を鍛える」とお伝えしている点です。筋肉を鍛えると、筋肉はある程度増えますが、ただ筋肉を増やすだけでは筋肉を鍛えることにはなりません。
とあるのに対し、
p.62
つまり、ごくかんたんにいえば、筋肉を増やせば基礎代謝は自然と上がり、基礎代謝が上がれば体温も自然と上がるということです。
と、「筋肉を増やす」、「筋肉を鍛える」の言葉の定義が曖昧で矛盾しています。
結局どっち? と思いますが、
p.73
マラソンのような有酸素運動で鍛えられるのは、筋繊維の非常に細かい遅筋です。遅筋は鍛えても筋繊維があまり太くならないので、一見すると筋肉質とはおもえないスレンダーな体型になります。
p.81
筋肉を鍛えるうえでもっとも大切なのは、「脳から筋肉への神経の経路を鍛える」ことです。
とあり、遅筋を鍛えること、脳から筋肉への神経経路を鍛えることの 2点が述べられており、そのトレーニング方法として、有酸素運動と無酸素運動の組み合わせトレーニングや、軽い負荷で、発揮できる最大スピードで筋肉を動かすトレーニングが説明されています。
といったように、よく読めば言いたいことは分かるのですが、注意が必要です。
Amazon の書評レビューでも賛否両論ですが、鎮痛解熱剤をできるだけ摂取しない、機内食は食べないなど、本書を読む前から自分で行っているものと一致するノウハウの紹介があり、内容は信頼できそうという印象です。
体温を上げる方法して、上記に挙げた筋肉を鍛えることと、もう 1つ、交感神経と副交感神経のバランスを取ることも挙げられています。
筋肉を鍛える具体的なエクササイズとしては、筋トレ、ウォーキング、スクワットなどの方法が説明されています。
これまで知らなかった理論に基づく新しいやりかたなので参考になりました。
交感神経と副交感神経のバランスを取る方法は、睡眠や食事など、生活習慣に関するアドバスです。
夜 10時に寝て、朝 5時に起きる、夜寝る前の 4時間は何も食べないようにする、毎日 30分ウォーキングなど、実行が難しい物も多々ありますが、白湯を飲む、朝食に生ジュースを飲むなど、試せそうなものから取り入れてみたいと思いました。
自然体 自分のサッカーを貫けば、道は開ける [book]
自然体 自分のサッカーを貫けば、道は開ける / 遠藤 保仁 (著)
長谷部誠選手著の「心を整える」 [2011-12-13-1] は自己啓発書的な内容ですが、こちらはそうではなく、自叙伝です。
遠藤保仁選手の生い立ちから高校時代、横浜フリューゲルス時代、京都パープルサンガ時代、ガンバ大阪時代について、また、代表では、ワールドユースやワールドカップなどの各場面で、その時の気持ちや考え方が書かれています。
Jリーグに入るときにどのチームに行きたかったか、横浜フリューゲルスがなくなったとき、どう考えたか、などが赤裸々に語られています。
特に、ワールドカップで出場できずベンチにいた時の気持ちなどは、メディアであまり報道されていないであろう本心が書かれてあり、興味深かったです。
一番強く感じたのは、かなりのマイペースというか、頑固者であるということ。
長谷部選手 [2011-12-13-1] と同じく芯の強さを感じました。
違いは、長谷部選手ほどストイックさを見せない、ということでしょうか。
心を整える。 勝利をたぐり寄せるための56の習慣 [book]
心を整える。 勝利をたぐり寄せるための56の習慣 / 長谷部誠 (著)
これといいた長所もなく、華麗な経歴もない僕がここまで生き残ってこられたスキルと概念です。
と、まえがきにあるように、一見すると派手さのない著者が、どのようにして世界に通用するサッカー選手になり、その土台となる考え方や習慣はどういったものか、が書かれています。
また、内容としては、
選手たちの気持ちを直に伝えることによって、サッカーのまた違う楽しみ方を感じて欲しい
と、あとがきにあるように、サッカーの練習、試合などを具体的なエピソードとして上げたサッカー選手目線の内容です。
まじめの代名詞、長谷部誠氏の著書だけあって、ストイックな生活・習慣が綴られています。
また、著者の芯の強さというか頑固さが感じられます。
なかなかまねするのは難しいものも多々ありますが、自己啓発書としての読み方と、長谷部誠選手の内面や生活を知ることができる本としての読み方、2通りの観点から楽しめる本になっていると思います。
スティーブ・ジョブズ I, スティーブ・ジョブズ II [book]
スティーブ・ジョブズ I / ウォルター・アイザックソン (著), 井口 耕二 (翻訳)
スティーブ・ジョブズ II / ウォルター・アイザックソン (著), 井口 耕二 (翻訳)
スティーブ・ジョブズの一生が描かれています。
ただし、本人公認ではあるものの、監修はしていないのでどこまで本当かわかりませんが。
ビル・ゲイツと仲がよいことや、泣き虫な点などは意外でした。
また、これまで、Apple II, Macintosh, Next など名前は知っていても、詳細をよく知らなかったジョブズが作ったコンピュータについて、それぞれどういう経緯や設計思想で商品化されたのか、がよくわかりました。
立川志の輔 独演会 [レジャー]
「立川志の輔 独演会」を観に、なかのZERO 大ホールに行ってきました。
タイムテーブルはこんな感じでした。
19:02-19:20 立川志の彦さんによる「元犬」
19:20-19:34 立川志の輔さん枕
19:34-20:09 立川志の輔さんによる「ディアファミリー」
20:09-20:23 仲入り
20:23-20:47 立川志の輔さん枕
20:47-21:32 立川志の輔さんによる「抜け雀」
21:32-21:41 東北被災地に向けて、一本締め
立川志の彦さんによる「元犬」は、[2011-09-09-1] 立川志の輔 独演会 @練馬文化センター 大ホール でも、前座として演じられました。
枕もまったく同じ内容でした。
立川志の輔さんの枕も、毎回話される、飛行機は戻るが、新幹線は戻らない話。
この流れから、今日も「みどりの窓口」に入るかと思いきや、「ディアファミリー」でした。
「ディアファミリー」は、勤続30周年のお父さんに、社長から記念として鹿の頭の剥製が送られ、それをどうするか (誰かにあげるのか、売るのか、飾るのか、押し入れにしまうのか) を家族で議論するお話。
季節的にぴったりな、クリスマスを絡めた話になっていました。
仲入り後の立川志の輔さん枕は、枕と言うよりは、先日亡くなった立川談志師匠についての思い出話でした。
最後にしゃべるつもりだったが、お客さんのプレッシャーに負けて、先に話してしまった、とのこと。
自分の落語会に見に来ていただいて嬉しかったエピソード、ダンカンさんがたけしさんに弟子入りしたいと切り出した時のエピソード、落語会に来ないエピソードなどなど。
まだ実感がない、もう少し時間が経つとボディーブローのように効いてくるのだろう、とおっしゃっていました。
「抜け雀」は「竹の水仙」や「ねずみ」など、古典落語によくあるパターンで、宿屋に泊まった絵師の描いた雀が命を持って、屏風から飛び出してくる、というお話。
最後には、この絵師の師匠が、止まり木を付け足して描くことで、雀が飛び続けて果ててしまうことがなくなり、合作の絵が完成します。
落語の中の絵師の師匠と弟子の関係が、談志師匠と志の輔さんの関係を表しているようで、感動しました。
帰りは、雨も上がっていてラッキーでした。
今年は、個人的には「立川志の輔」を発見した年でした。
といっても最初に観たのは、[2010-11-07-1] ですが。
[2011-12-06-1] 立川志の輔 独演会 @なかのZERO 大ホール
[2011-10-27-1] 志の輔らくご in ACT
[2011-09-09-1] 立川志の輔 独演会 @練馬文化センター 大ホール
[2011-05-20-1] 志の輔落語@町田市民ホール
と、4回観させていただきましたが、どの会も 2時間半を超えるボリュームで、内容も素晴らしいです。
来年は、チケットが取れればもっと足を運んでみたいと思います。
たった1分で人生が変わる 片づけの習慣 [book]
たった1分で人生が変わる 片づけの習慣 / 小松 易 (著)
「実践編」 を先に読んだのですが、こちらのほうが、よりためになります。
「実践編」 は1作目の本書が売れたので、後付けで出されたといった感じです。
本書を読んで1番大事だと感じたのは、「習慣化する」ということ。
片付けた状態をキープするには、大掃除で一気に片付けるのではなく、少しずつコツコツと毎日片付けることが重要。
毎日続けることで、それが習慣になっていきます。
習慣化が完成してしまえば、今度はやらないと気持ち悪く感じ、それがモチベーションとなりさらに続けることになり、習慣が強化されていきます。
個人的に、整理をしていて重要と感じるのは、「減らす」こと。
使っていないものは、どんどん捨てたり売ったりすると、捗ります。
本書の、「使えるか」ではなく「使うか」という判断基準や、物にも賞味期限があるという考え方は参考になりました。
頭のいい人だけが知っている お金を稼ぐ読書術 33歳で3億円をつくったインプット・アウトプット法 [book]
頭のいい人だけが知っている お金を稼ぐ読書術 33歳で3億円をつくったインプット・アウトプット法 / 午堂 登紀雄 (著)
「頭のいい人だけが知っている」や、「33歳で3億円をつくった」など、胡散臭く感じるタイトルですが、
pp.204-205
ほとんどの場合、本のタイトルは著者ではなく出版社側が決めます。
〜略〜
タイトルが売上のほとんどを左右するため、どうしても誇張・過激・派手、というものになりがちです。
とあるように、キャッチーなタイトルとは裏腹に、ちゃんとした内容です。
- アウトプットを意識しながら読む。
- 読むだけではだめで、読んで考える。なぜ著者がそうしたのか考えながら読む。
- 読書の10倍実践する時間をつくる。
などの考え方が参考になりました。
アウトプットを意識しながら読む
他書でも述べられていますが、これが一番重要な気がします。
さらに本書では、視点を変えることで、何倍も本を活用する方法が書かれています。
人には複数の立場があり、例えば、上司から見れば部下、部下から見れば上司、取引先から見れば得意先の担当者。親から見れば子供、子供から見れば親という顔があります。
その自分の異なる立場を意識して、どの立場で使えるか、ということを考えながら読むと、何倍も本を活用することができます。
読むだけではだめで、読んで考える。なぜ著者がそうしたのか考えながら読む
ピーター・ドラッカーの主張では、
「本の中にあるのはたんなる情報のみであり、知識とはそれらの情報を仕事や成果に結びつけて得たものである。そして知識は、人間、すなわちその頭脳と技能の中のみに存在する」
本書の著者の言葉では、
p.46
本には、答えではなく、たくさんのダイヤの原石、つまりヒントが隠されていると見るべきです。だから、その原石を磨いてあげなければならない。
さらには、本を書いた著者が、本を書いた時点の著者になるには、それまでのプロセスや歴史がある。
だから、気に入った著者の本は全部読み、その人が成功途上に何をしてきたかを知る。
という点に共感を受けました。
出典は忘れましたが、「著作を出版順に読んでいくと、著者の思考過程をなぞることができる」と誰かが言っていたのを思い出します。
読書の10倍実践する時間をつくる
これも最近重要だとひしひしと感じます。
実践しなければ、価値ゼロ、ということです。